順風ライフseason4

恋せぬふたりの順風ライフseason4のレビュー・感想・評価

恋せぬふたり(2022年製作のドラマ)
5.0
「いつかわかるよ」「あなたみたいにひとりが平気じゃないから(自分は結婚を希望する)」「待ってたってできないよ今の時代告られ待ちはダサい」といった言葉が自分を傷つけていたなんて自覚したのすごく最近だった。自分は未熟でまだ子どもだからわからないのだとも思ってた。たぶんグレイロマorリスロマ/Aセクなのだと思う。よくわからないしラベルは人に簡潔に説明するためのものなので使うつもりはないんだけど、自分が苦手なことにもっと自覚的になってもいい、苦手だと言っても良いのだと思うようになった。これから恋愛は必須ではないと言ってくれるドラマや映画が増えていくだろうと思うし、そうなってほしい。きっともっとおもしろいのができるだろう、でも一発目がこの誠実なドラマで良かった。

2010年代に同性愛の映画が増えて「同性でも異性でも恋するって素敵なこと😌」というムーブメント?が少なからずあった。タイの18もある性別はすべて恋愛の対象があることを前提としていた。「愛に性別は関係ないよね☺️」というマジョリティ側の高みからの発言や、バイセクシュアルと自覚した友人に、全人類恋する生き物だという前提で物を話されるなど、そういうのが辛かったんだな。気づかないうちにコツコツと傷ついていた。このふたりの周りのキャラクター(血縁関係のひとたちやカズくん)がかなり辛くて観るのが楽しみではなかった。でもやっぱり観て良かった。
恋愛はしたくない性的なことは避けたい、でもわたしだってひとりは平気じゃないしだれかと分け合ったり譲歩したりしながら楽しく生活したいと思ってる。このことを今まではほっとけよ!という気持ちだったけど、わたしも高橋さんみたいにそういう諦念から脱していきたい(vsむやみに傷つきたくない)