順風ライフseason4

舞妓さんちのまかないさんの順風ライフseason4のネタバレレビュー・内容・結末

舞妓さんちのまかないさん(2022年製作のドラマ)
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このレビューはネタバレを含みます

男親が、娘が舞妓になることに猛反対し屋形に乗り込む4話、『いとみち』で娘がメイド喫茶でバイトしていること知って水商売だからやめなさいと確言する父・トヨエツを思い出した。今作は医師、トヨエツは大学教授といずれもインテリで社会的階級のある中年男性。自分の特権性を無視して都合がいい。娘・すみれは「自分を思い通りにしようとしている」と主張する。とはいえ、舞妓芸妓もメイドも搾取構造を内包していることは事実であり、最終話で舞妓デビューを果たしたすみれに涙するだけではなく、もっと葛藤する思いを描いていてほしかった。そして辞めたつる駒ねえさんのように、中卒でこの世界に入った女の子たちは辞めるとどうなってしまうのだろう。いい男に出会って目からキラキラ〜じゃなかったら、どうやってひとりで生きていくんだろうか。
涼子ちゃんはオリジナルキャラクターらしく、屋形に生まれながら舞妓ではない内なる批判者!『流れる』の高峰秀子ポジだ!と期待したものの、深掘りしなかったので残念。花柳界のことは詳しくないのですが、日本のアイドルに置き換えて考えると、搾取だと言われるのもわかる、でも彼女たちは搾取されているばかりではないエネルギーがあって(もちろん盲目的に伝統礼賛もできないけど)現代の価値観(欧米的価値観)のもと、いっせいのでぜ〜んぶやめましょとはいかない、まずは結婚・出産・年齢によってその職業から排除されないといった最低限の権利、選択の自由は尊重されるべきだと思う。お稽古をがんばってるときはファイト🥹🫰って思うのに、おじさんと「お座敷遊び」や「ごはん食べ」(アフター的なやつ)をするときは、そんなことしてほしくないと思ってしまう。安全なところからこんなこと言って、おれもすみれの男親とそう変わらん。「一見様お断り」である程度の客しか受け付けないことで舞妓芸妓を守ってきたと言うが、屋形に隣接したバーで「我々にはお座敷は敷居が高い」というカメラ持ったおじさんを、ガールズバー的に隣で接待するのは違うんじゃない。尾美くんが屋形の中に入ってくるのは怖かった。こういったバーは実際にやられていることなのだろうか。

リリーフランキーが嫌い、森七菜と松坂慶子と松岡茉優のお芝居感が苦手だったんだけど、大好き白石加代子さん、北村有起哉さん、城くん(の成長)が見たいし是枝裕和だしで観ました。キャラに合っててそこまで不快じゃなかったしプラマイゼロ❣️橋本愛さんのドッシリ感もよかった。

劇中出てきたこれ食べたい。
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