漱石枕流

サーフェス ねじれた記憶の漱石枕流のレビュー・感想・評価

サーフェス ねじれた記憶(2022年製作のドラマ)
3.4
私の過去には嫌なことがたくさんある。「もし、この記憶を消すことができたらどれだけいいだろう」いつもそう思ってしまう。

もちろん、ほんとうに記憶喪失になってしまったら、ぜったいに耐えられないはずだ。「この記憶を消すことができたら・・・」と考えていたこと自体、わすれているからだ。

一部のシーンをのぞいて、ソフィー(主人公)が思い出せないことは視聴者にもわからないというタイプのスリラー。それだけに、なかなか先を読ませてくれない。だれが正しいことを言っているのかわからないし、主人公自身が何者であるかも、なかなか見えてこない。

よって中盤くらいまでは興味深く観ていたのだが、終盤に入ると意図的にボカしているところが逆に煩わしくなってしまった。次シーズンへ繋ぐ意図もあるのだろうが、やっぱりある程度はすっきりさせてほしいと思う。

ググ・ンバータ=ローの演技はとてもよかった。表情が豊か。そのときどきの感情がとてもよく出ているのに感心した。

[ドイツ語吹替音声+日本語字幕]2022/11/17-24 Apple TV+


P.S. ひとつ疑問なのだが、E8でカウンセラーが最後にソフィーと対面したとき、彼女は心理を読めなかったのだろうか? あとで夫に説明していたが、わかっていたのならなぜ前もって連絡しなかったのだろうかと気にかかった。
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