Donguri5656

人間の証明(2004年版)のDonguri5656のネタバレレビュー・内容・結末

人間の証明(2004年版)(2004年製作のドラマ)
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このレビューはネタバレを含みます

【ご容赦:1978年版がfilmarksにないので、自分用の備忘録メモとしてここに記録】
78年版を3週間でマラソン鑑賞。

子ども時代に見て以来、りりぃの
テーマ曲が頭にずっと残っていて、
ようやく見直すことができた。

もともと、有名すぎて、ミステリとして
フーダニット、ホワイダニットは、世間的に
ほぼほぼ、共通認識がある前提だったり
して、主眼は、そこというよりも、
早坂暁の脚本では、
戦後社会の急激な変化とその勝者敗者、
その中の夫婦、親子、家族を複眼的に
描いていて、(同時代人として)見応えが
あった。

原作の弱い部分も
連ドラとして時間をかけられる分、
丁寧に書き込んで納得性も高めている
印象。(原作は某弁護士からダメだし⁈)

毎回徐々に、真綿で首を絞められるよう
にいろんな人らがじわじわと追い詰められ
ていくあたりのサスペンスも、たまらん。

最終回の長回しシーンはかなりの見せ場
となるが、それ以外も人物たちの感情的な
ドラマ性が高く、コンプラや個人情報の
扱いなど昭和的描き方が気になったと
しても、全体のそのドラマ性から
考えれば、瑣末と考えていいんじゃない
かなぁ、と思った。
(大抵、情報入手は、「迷惑はおかけし
ませんから教えて」で、突破)

そして、なんといっても、
役者陣が皆、もう素晴らしい。
ちょっと出るだけの人も毎回いい。

まぁ、欲を言えば、最後が呆気なさすぎ
たけどね。

愛人、お手伝いさん、フィアンセ、
不倫の人などなど
行方が気になる。
川べりのラストシークエンスは、
さすがにどうかと思う。
Donguri5656

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