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カルテットのmfのネタバレレビュー・内容・結末

カルテット(2017年製作のドラマ)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

カラオケボックスで偶然(かのように見せかけ)出会った四人は軽井沢でカルテットを組んでコンサートに出る事に。カルテットドーナツホール。マキ、スズメ、別府、イエモリ。ジャズレストラン、ノクターン。イエモリはノクターンのバイト、小悪魔アリスに思いを寄せている。
スズメはマキの義母に雇われたスパイ。義母はマキが夫を殺したと思っている。スズメはマキの盗聴をする。
マキの夫さんは失踪、一年不在。マキの事を愛してるけど好きじゃないと言っていた。唐揚げにレモンをかけるのは好きじゃないのに、レモンをかけ続けていた事に夫さんは何も言わなかった。これはマキの虚言だとマキの義母は言う。
人生には三つの坂がある。登り坂、下り坂、まさか。
学生の頃からマキに好意を寄せていた別府はマキに思いを伝えるがフラれる。別府は、上海に嫁ぐ同僚九条と一夜を共にする。
一方別府に思いを寄せるスズメ。スズメは幼い頃インチキマジシャンとして父とテレビに出ていた。超能力詐欺事件。その父が危篤になっておりスズメに会いたいと言う。カルテットを抜けて病院に向かうスズメだが、病院には辿り着かなかった。スズメを追ってきたマキはスズメの父の死に目に遭い、スズメの一連の過去を知る。マキはスズメを連れて軽井沢へ帰る。
Mummy Dに追われるイエモリ。イエモリは離婚した元妻、茶馬子の行方を求めている連中に追われていた。宝くじ6000万当たったけど期限切れて自棄になって飲み歩いてた時に元妻に出会った。茶馬子と子供のユウタを探しに横須賀へ向かうイエモリ。子供を連れて軽井沢へ。元妻も追ってきたが結局復縁出来ず。イエモリは以前入院した際にマキの夫さんと同じ病室だった。イエモリは夫さんからベランダから落ちたのではなく妻に落とされたという話を聞いていた。マキと出会った時にイエモリもカラオケボックスにいたのはマキをゆするのが目的だった。
一方、マキは東京の家のゴミが異臭問題になっているという苦情により、別府と一緒に東京宅へ帰宅。義母と遭遇。
徐々に関係を築いていくカルテット。スズメはマキが夫さんを殺したわけでは無いと信じ始める。スズメは義母から戦力外通告される。代わりに義母はアリスに盗聴、スパイ活動を依頼する。しかし盗聴器の事がマキにバレる。カルテットを抜け出したスズメは夫さんと遭遇。夫さんは友達というイエモリを訪ね軽井沢へ。一方義母はマキと直接対話、軽井沢へ。一同は軽井沢に集まる。
マキと夫さんの生活は、マキは幸せを感じていたが夫さんは退屈を感じていた。二人の価値観はすれ違っていた。夫さんの大切な本を鍋敷にされた。唐揚げにレモンは要らなかったけど、ずっとレモンをかけ続けた。入院した時にイエモリに話した時に、妻にベランダから落とされたと言ったのは、完璧な妻と言われて悔しくて言い返しただけの嘘だった。退院した夫さんは家を出ていく。
夫さんとスズメがいる軽井沢の家にアリスが忍び込み、マキのバイオリンを盗もうとする。取り返そうとした夫さんは勢い余ってアリスを突き落としてしまう。死んだアリスと一緒に湖に飛び込もうとダムまで車を走らせる夫。それを追うマキ。マキを追うスズメ。ダムに着くとアリスは生きていて、車を奪いその場を去る。去ったアリスはマキと遭遇。その後アリスはイエモリと合流、マキと夫は東京に帰る途中、スズメと会い、別れを告げる。マキは東京の家に帰宅、離婚届を提出、失踪中にコンビニ強盗をした夫は出頭。マキは軽井沢へ帰った。カルテットはいつも通りの活動を続ける。離婚したマキにまた告白する別府。別府に思いを寄せるスズメは自分の思いを隠し二人をサポートする。そのスズメに思いを寄せるイエモリ。
マキの行方を追う富山県警。マキは過去父に暴力を受け逃げ、戸籍を買っていた。本名はヤマモトアキコ。義父が不審死、マキは週刊誌に連日載るようになった。執行猶予がついたマキを軽井沢で待つカルテット。いずれ残された三人は解散を考え始めるが、一行はマキを探しに。マキが住む街に着くと三人で外で演奏をする。三人カルテットの前にマキが現れる。軽井沢に戻りカルテット再集結、それぞれの過去を背負った、知名度を逆に利用して大ホールでの演奏を目指す。チケットは完売。野次馬で来た客は曲が始まると帰っていったが、カルテットの気持ちが届いた客もいた、拍手も沸いた。
カルテットのメンバーは、唐揚げにレモンを断りなくかけることは無くなった。いや、かけても許せる関係になった。
唐揚げにはパセリも添えられている。別荘は売られた。カルテットは活動を続ける。

誰もが過去を背負い、たまに逃げ、立ち向かい、逆に利用したりして逞しく生きていく。他人の過去が重要なのではない、今自分の目に映るその人の姿こそが大事。
mf

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