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サンクチュアリ -聖域-のmfのネタバレレビュー・内容・結末

サンクチュアリ -聖域-(2023年製作のドラマ)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

伊集院光がラジオで絶賛し爆笑問題が漫才のネタに組み込んでこれは流石に観ておかないと、と一日で一気見。
ストーリー構成も素晴らしいし、身体作り含めた芝居が怪物級。各役が引き立て役になっているわけではなくそれぞれの役もきちんと作り込まれている。
続編を期待させる終わり方と聞いていたので覚悟はしていたが、この終わり方もこれはこれで。この、物凄く上がったであろうハードルを超えて続編も作って欲しい。

北九州門司出身、嘗ては柔道で名を上げた不良、小瀬清。借金を抱え経営していた鮨屋を潰した父の元を離れ、猿将親方の元へ。母親は離婚しており男をひっかえとっかえ、借金に溺れ家庭は崩壊している。親のような人生を送らないと親元を離れたが、いずれ交通事故で倒れる父の入院費を稼ぐ為に清は力士を目指す。親方にもらった四股名は猿桜。直方出身のホステス七海に財布をすられたり、若くして金を持った村田のタニマチになったり騙されたりしながらも、元同門である清水の支え、記者の国嶋の激励もあってか、稽古から逃げ出しは戻りを続ける。いずれ頭角を表し連勝を続ける猿桜だが、ライバルとなる静内との一番で耳がもげる程、完膚なきまで叩きのめされる。静内は幼少期の親殺しの噂と引き換えに八百長を持ちかけられるも、乗らなかった。しかしその後、連勝の中休場。静内は故郷北海道羅臼を訪ねる。過去の記憶を辿る、彼は親殺しではなく、母は自害していた。子供相撲の頃の記憶を辿る。母の一番の幸せは自分が相撲で勝つことだった。我を取り戻し静内は稽古場に戻る。
一方猿桜は静内の張り手がトラウマになり再起不能。親方猿将が現役時代の頃、猿将に勝てなかった犬嶋親方の命を受け、恨み節よろしく馬山部屋と猿将部屋の稽古がつく。違反行為を繰り返す馬山部屋に完敗。稽古では手も足も出ず、コケにされ、挙句には猿桜は暴力事件を起こす。暴力事件により一時解雇になりかけたが女将さんにより難を逃れ、引退する気も母親のほぼ暴行の叱咤により猿桜は復帰していく。心を入れ替えた猿桜は親方に頭を下げ稽古についてもらい、研究し、真剣に相撲に取り組む。その姿に感化された猿将部屋は全員が同じ方向を向いていくようになる。完全復帰、心身ともに更に強くなった猿桜始め猿将部屋は、完敗した馬山部屋を返り討ち、そしてついに猿桜は静内との取組、今や仲間となった猿将部屋の皆に激励され、土俵へ。病院で寝たきり意識を失った父の目にも一筋の涙。猿桜、静内の取組は如何に。
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