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母性のiheugoのネタバレレビュー・内容・結末

母性(2022年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

よくわからん。女には2つのタイプがいる母と娘。それを伝えたかったのだろうか。
男性だからなのか誰かに感情移入することが難しかった。

女が通う絵画教室。展覧会の日、女の母が褒めた絵は、女が暗いと思った、女が好きでは無い絵だった。母と感性が異なってしまったことが辛かった。
女は、自分の感性よりも母が良いという感性を大切に思い、その絵を描いた男と一緒になった。友人から、その男の母親の小言がうるさい事、一緒に生活したら大変なことは聞いていた。でもそんなの関係が無かった。最愛の母が良いと言ったことが全てだった。
結婚して、出産をして娘が生まれても、女に取って一番が母なことに変わりは無かった。娘に対しても自分の母を喜ばせることを最重要視した。女の母(祖母)から孫に小鳥の刺繍をしたバッグをプレゼントされた時も、次はキティちゃんの絵柄にしてほしいと言ってしまったことに母は腹を立てた。既製品が欲しいと言った訳ではなく、唯一無二の祖母の刺繍したキティちゃんが欲しいという意味だったが、そんなことは母には関係がなかった。
火事が起こり、女が助けようとしたのは娘ではなく、母だった。娘はまた産めば良いが、母は唯一無二、変わりはいないと主張した。逆に母は娘を一番に思い、孫にその命が続いていくことを喜びとした。母は娘に孫を助けさせようと、自殺をした、女とその娘の生活が始まった。
娘は、娘は母に認められることを目標にするが、母の正解と自分の正解のズレに戸惑っていた。義母に意地悪される母を見ていることが辛く、母の為に、祖母に反抗したがそれを母は喜ぶどころか、逆に怒った。
ある日、娘は祖母が自分を助ける為に自殺したことを知る。そしてそれは、最愛の母から、母の最愛の人を奪ったことに気がつく。そして自分も自殺を試みるが、失敗に終わる。母が自分の名前を呼び、病院で手を握ってくれたことに救われた気持ちを抱く。
やがて、娘も母となる。私は母になれるだろうか。それとも娘なのだろうか。

そもそもなぜ、女は母に依存するようになったのだろう。
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