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メタモルフォーゼの縁側のkumaebisuのレビュー・感想・評価

メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)
4.0
数ヶ月間に観たドラマ「エンディングカット」での芦田愛菜さんのお仕事がとても良かったので、ぜひシアターでも愛菜さんを観ておこうと。

席に座るとお客さんの9割が女性だったので、「しまった。BLの映画におじさんは場違いだったか。」と焦りましたが、誰でもオッケーな内容だったので杞憂でした。
どうやら、キャストのアイドルの推し活のようですので、男性も気にせずご安心を。

さて内容は、じんわりとココロが温かくなるもので、「流浪の月」で酷使し、「トップガン マーヴェリック」でヒャッハーした後にはちょうど良かったです。

特筆は、宮本信子さんの可愛らしさ。現役女子高生の愛菜ちゃんを差し置いて、少女のキラキラさが溢れていて、素敵の一言。まさか75歳にキュンとするとは思わなかった。これには、これから人生の後半に突入していく中年にとって、とても勇気づけられます。
そして愛菜ちゃん。演じるうららは「耳をすませば」の雫が重なります。彼女の演技は、幼気な感じ、ヒヨコっぽさが良く表現されていてさすが。パンフレットの表紙に、カメラに背を向けて縁側にあぐらをかく姿があるのですが、あの「猫背」すごくないですか。普段はしないであろうに、芸術的な猫背です。そんな色々が、宮本信子さんの可愛らしさをうまく強調させているように感じました。
また、劇中で何度か走るシーンもあるのですが、毎回走り方を変えているのも良かった。そして足が速い。

ココロに栄養や休養が欲しい方に特におすすめです。
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