年末のアトロクで幾度となく話題に上がっていたため気になって鑑賞。
制作の舞台となったCINEMA Chupki TABATAには初めて訪問しましたが、ユニバーサルシアターと謳っているだけあり、隅々まで気の行き届いているとても良いミニシアターで、上映後に舞台挨拶もありました。
内容としては前半に「舞台通訳者たち」のドキュメンタリーがあり、ソレに音声ガイドをつけて手話の躍動感を目が不自由な方たちに体感してもらうまでの道のりを描くという、一風変わった作品です。
まず映画としてスリリングだし単純に楽しめました。
これしかないというようなタイトルで、映画館の代表である平塚さんの言葉にある通り「伝わらないことがあるというのが嫌なんです」という事が十二分に説得力を感じました。
また劇中で「何が嫌って、よく『目を閉じてみてください、これが目の見えない方たちの世界です』とかあるけど、んなこーとねーよ!こっちは匂いとか音とかでいくらでも判断できるよ!そんな単純じゃねーよ!」みたいな言葉は、ホントそうなんだろうなぁと凄く納得致しました。
鑑賞する前は少し尻込んでしまっていましたが、新鮮で色々と発見があり、何より”面白い”作品でした。