ニャキヤマ

ありふれた教室のニャキヤマのレビュー・感想・評価

ありふれた教室(2023年製作の映画)
5.0
オスカー国際長編映画賞ドイツ代表作。

アスガーファルハディ監督作のような非常に居心地の悪い作品で、以前観た「胸騒ぎ」は本作を観ると、ある意味”エンタメ”な胸糞映画だったのだなと思わされるぐらいグッタリしました。
「落下の解剖学」と通ずるものがあり、真実というものはさほど力がなく、他人の思惑はホントにコントロールが出来ないものなのだなと感じました。

しかし主人公がフェアであろうという事を、最後まで心が折れずに走り抜ける姿勢(職務とか責務というより信念に近い)は、僕の大好きな「藁の楯」を想起して非常に勇気がもらえました。

主人公がとる行動が裏目裏目に出続けた結果、ラスト少し(ほんとに少し)溜飲を下げるシークエンスで個人的に大変ツボに入った作品でした。
※エンドロールは思わず苦笑してしましたが。。
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