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ウルトラマントリガー エピソードZのmatchypotterのレビュー・感想・評価

3.5
今までは松竹系のMOVIXとかではどこでもやってたのに、今回は公開館数が妙に少ない。
『おしりたんてい』『SING2』と同日公開だからさすがに少し小さくなってしまったか。

トリガー。「スマイル、スマイル!」待ってました。

あの暴走したエタニティコアを自ら飛び込み光の力で制御を試みたトリガー。
あれから2年後の設定。その出来事で世界に平穏が訪れかと思いきや、またしても怪獣が現れ始め、何やら不穏な動きが。

それによって今まで制御活動を行なっていたエタニティコアがまた不安定になり、ガッツセレクトのメンバーがまたまた前線に戻る。

あのアツい隊長が別の部署に異動してる。
新たに来た隊長、中村優一。あの仮面ライダー電王でゼロノスで出てた彼。彼が新たな隊長として赴任してきた。

その時点で何か何かが、、、怪しい匂いがプンプンしてる、、、それは思い違いではなかった。

トリガー、仲間を、世界を笑顔にしたい。
人であり、光である存在、マナカケンゴ。
彼が光の化身として、人の形で生まれ落ちてきたことの意味。

そして、そんなマナカケンゴを受け入れ、共に戦ってきた仲間たち。マナカケンゴ、トリガーもエタニティコアから出てきて力を失いながらも前を向く。

時を同じくしてZさん、降臨。あのZを苦しめた寄生体がやってきて、Zさんとハルキもやってきてケンゴと目的を同じくしていく。

予告編で観た片目が赤いZさんはそういう存在だったか。そして、トリガーに対する宿敵。
トリガーは平成1番目のティガの流れを汲むウルトラマン。ティガの時に、ティガと表裏一体で生まれた悪の存在、、、それが“イーヴィルティガ”。

このトリガーでも、トリガーと同じ力の源で、より大きく強大に、光を飲み込むほどの光から闇に落ちていく存在、、、これはなかなかアツい。
何となく予想はしてたけど、これはアツい。

トリガーダークがそれに近い存在だったが、彼はイグニスと同化し、トリガーと共に光を見る存在となる。
が、今回の宿敵は、人が光の力を願い、光を我がものにしようとした結果の闇落ち。

光は光にも闇にもなる。
力を欲すれば欲するほど、光の力は純粋で強大であるが故に牙を剥く。

その力の意味を知り、再び立ち向かうケンゴとトリガー。
彼と共に背中を預け合い、共に歩む仲間となったイグニスとトリガーダーク。
先輩としてやってきて、事態をややこしくしながらまっすぐな勢いで力を貸すZさん。

そして、彼らと共に歩むガッツセレクト。
このメンバーのアツさと、光の化身であるケンゴに守られるだけでなく、守ろうとする意志の強さに胸が熱くなる。

「スマイル、スマイル!」も、なかなか聞き馴染むまでは気恥ずかしいけれども、もはやそこは乗り越えている今となっては彼らと一緒にみんなの笑顔を取り戻すこの戦いに一喜一憂できる等身大のウルトラマントリガーとケンゴの物語の完結編。

“人は皆、光になれる。”
ティガの時のテーマでもあって、そこがもう世代としては堪らない。


F:1687
M:123
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