王冠と霜月いつか

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスの王冠と霜月いつかのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ジェイミー・リー・カーティス姐さんの初オスカーを祝って乾杯
(^-^)人(^-^)🎉

Part1: EVERYTHING
Part2: EVERYWHERE
Part3: ALL AT ONCE

と言った感じで、基本的な三幕構成になってますよ!と字幕が入りますね。情報量が多く、混乱しますが、この映画から、マルチバース要素を取り除くと、王道とも言える「家族」に関する物語なんですね。フェイブルマンズも同じく家族の物語ですが、アカデミー作品賞にノミネートされるにはやはり王道を歩くべきなのかも知れませんね。

え?何処が王道??と思われるかも知れませんが、
エヴリンが乗り越えるべき葛藤は…
・父親の介護
・コインランドリーの経営
・半永久的反抗期の娘
・冷え切った夫との関係
と、極々一般的な何処にでもある普通の大変な(笑)問題です。

それに、キレのある功夫アクション(ウエストポーチアクション最高!)と適度な下品さと奇抜な映像と過去作品のオマージュ映像と、取り除いておいたマルチバース要素を元に戻すとエブエブに成ります。

マルチバースという概念は支離滅裂なストーリーを最先端展開=天馬行空と言い換える便利な手段かも知れません。脚本家からしたら、ここをこうしたら面白いと思うけど、客が付いてこれねえよな~、こんな展開ありえねーよなを突破する、葵の御紋の入った印籠なのではないでしょうか?

「静まれ静まれ!ここに御座す御方を何方と心得る!先の副将軍、多元宇宙論公にあらせられるぞ!頭が高い!!
控え居ろう!」

『ははー』

…いや、駄目だろ。

じゃあどうするの?

大切なのは、愛だよ、愛❤

いや、ベタ過ぎてもっと駄目だろ。

エブエブは最後は愛でしたよ。

げ💦