まっちゃん

すずめの戸締まりのまっちゃんのレビュー・感想・評価

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
2.4
取り組むテーマはむっちゃいいと思った。
『君の名は』『天気の子』と続いて震災や災害にとても意識的で、災後の世界を生きる青年少女の青春を描いている。
(雲の向こう、約束の場所』や『言の葉の庭』などの)私小説的な作家から一気に社会派に羽ばたいていったなーといつも思っていた。
ただ劣化?を感じた。
それは災後というものの劣化に当たる気もして、災後という概念が賞味期限切れになっている危機感も感じた。
実際は震災の影響で生活を奪われた人とかも未だ多いので災後が終わったとは言い切れないものの、もう震災から11年も経っていて、気づけば災後というものがもうよくわからなくなって生活に溶け込んでしまっている。
そんなことを感じてしまい、物語自体の問いの弱さ故にハマってない感じがした。
震災というテーマ性を考えないものとして物語を見たら、まあ普通によくあるアニメ映画という感じだったのでこの評価。
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