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モリコーネ 映画が恋した音楽家のanemoneのレビュー・感想・評価

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彼の血管にはメロディが流れている
本当にそうだと思う。

甘美で切なく、それでいて情熱的な旋律には、やはりイタリアのアモーレの血を感じる
彼の音楽は人物そのもので、"ウエスタン"のジルのテーマを聞いたとき、荒野に妖精か聖母が舞い降りた。
"mission"も"目撃者"も見たことないけれど、渦のような民族音楽に、ガブリエルのオーボエに、甲高い女性の子守唄に惹かれた。まるで音楽に恋するように

愛のテーマが流れるたびに涙が出てしまう
モリコーネは少年時代から働き、映画の道を突き進んだサルヴァトーレに自分を重ねていたのかもしれない

坂本龍一のラストエンペラーの入賞にいじけるモリコーネ先生、可愛すぎる
マエストロの死は、本当に悲しかった
それでも、ずっとずっと愛している。彼のメロディを
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