anemone

デ ジャ ヴュ デジタルリマスター版のanemoneのレビュー・感想・評価

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冒頭に映し出される、フィルムに閉じ込められたイェナチュの遺骨
まるで本当に見たかのように、迫真の語り口の博士に引き込まれる。
すべてを望んでいるのに、何も望まない。
支配するが、征服されない。
は、その者を操り人形のように、イェナチュの元に導いた。

澄んだ空気の張り詰める、スイスの山岳に佇む、古城と旧市街
ひんやりとした静寂の城の塔

鈴を鳴らすと、一度中世に舞い戻る。
めぐる運命、最高に甘美な夢うつつ

現在と過去は繋がっている。どこからが本物で、どこからが偽物?

クリストフの美貌

エリセの映画に出てくる少女のような眼差しを見せる が、振り返った瞬間プランタ嬢に変わる

幻想的でメロディックな古典音楽と、無音の中に響く生活音
クリストフの詩的な言い回しと、精神疾患的な言動が、現実を生きるニナとの乖離を際立たせる。

鈴の持ち主は…
最悪のデジャビュから、清々しく目覚めたかと思うと、彼の元に戻ってきた鈴。
爽やかなメロディと共に梱包材に埋もれるエンディング。

薔薇のレース刺繍の緑のランプ
夜行列車の真鍮の持ち手にピンクのシェードランプと薔薇


〜衣装語り〜

酒場のマダム
パステルピンクのシャツ+チロリアンレースのエプロン+タイトスカート+ストライプ入りゴールドイヤリング

酒場の女
赤いニットワンピ+ゴールドバング+黒スクエアバッグ

ニナ
①ネイビー地の縞模様パジャマ
②ベージュウールのコート+白キャミ+タイトスカート


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