ファスビンダー監督作品をオゾン監督がリメイク。オマージュに溢れていました。かなりわかりやすくなり、尺も短め。ファスビンダーの耽美的な世界はあまり引き継がれてなく、むしろ爽快感さえ感じました。
主役を演じたドゥニ・メノーシェは巨漢で、泣いたり、わめいたり、お尻出したり、踊ったりするとコメディ感がでて憎めない可愛さがある。狂気感は薄くて、むしろ人間への慈しみを感じる描写という感じ。
ラストの表現でオゾン監督は根が優しい人なのだと思いました。個人的にはファスビンダー版のラストの方がクールで好きです。
助手のカールのルックスと立ち居振る舞いが絶妙にハマってて最高。