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苦い涙のleylaのレビュー・感想・評価

苦い涙(2022年製作の映画)
3.7
ファスビンダー監督作品をオゾン監督がリメイク。オマージュに溢れていました。かなりわかりやすくなり、尺も短め。ファスビンダーの耽美的な世界はあまり引き継がれてなく、むしろ爽快感さえ感じました。

主役を演じたドゥニ・メノーシェは巨漢で、泣いたり、わめいたり、お尻出したり、踊ったりするとコメディ感がでて憎めない可愛さがある。狂気感は薄くて、むしろ人間への慈しみを感じる描写という感じ。

ラストの表現でオゾン監督は根が優しい人なのだと思いました。個人的にはファスビンダー版のラストの方がクールで好きです。

助手のカールのルックスと立ち居振る舞いが絶妙にハマってて最高。
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