このレビューはネタバレを含みます
Filmarksさんの試写会にて鑑賞。
心をえぐられるような感動の映画を観たのはいつぶりだろうか？エンドロールが終わっても、嗚咽でぐったりして、直ぐには立ち上がれなかった。
心に闇を抱えた者を、果たして人は救う事ができるのだろうか？そして、闇を作り出した人に復讐する事で、自分の心を救うことができるのか？自分に正直に生きることはとても大切だが、醜いところも全てひっくるめて、ありのままのその人を受け入れる事はできのか？しかし、そうする事は、ともすると自分を傷つけてしまう...。いろいろと深く考えさせられる作品だった。
親子関係や家庭に何らかの問題があった人には、特に刺さる映画かもしれない。
正方形に近い形の映像フレーム。まるでブレンダン・フレイザーが狭い檻に囚われたホエール(鯨)さながらで、心の閉塞感と追い詰められて逃れられない状況を映像的に上手く表現していて素晴らしかった。
そして、何よりもブレンダン・フレイザーと娘役のセイディー・シンクの演技力！ 心情を繊細に表現する演技がとにかく秀逸で、ブレンダン・フレイザーのアカデミー賞主演男優賞獲得には大いに納得した。
素晴らしい作品を見せてくださったFilmarksさん、本当にありがとうございました‼️
