みかん

スプリンターズ 7人の自分のみかんのネタバレレビュー・内容・結末

4.8

このレビューはネタバレを含みます

前半、全く理解不能なパラレルワールド…そこは耐えるしかないです。
結局何の物語の収束も無いままパラレルで終わる映画もありますが、本作は良くもあそこまで壊れた世界観が収束するもんだと感心する仕上がり。

しかし、一度観ても理解出来ない点があります。
一緒に暮らす老婆は何故恋人なのか?
写真を隠し持っていたからそういう設定なのだが、いわゆる10年後の世界には、10年歳を取った心療内科(?)の元カノと、一緒に暮らす老婆の元カノが存在します。
ちなみに、主人公が元カノのところに診察に行ったのは偶然ではなく、図書館の主(博士)が彼女の名刺を渡したからですね。

主人公の相棒、彼も前半は頭の変な人物で、博士に面会する直前まで挙動不審なのが、いきなり普通のちょっと良い人になるのは何故?物語としてもそこから理論立ててくる訳ですが。

10年後の世界に、分身による分身の殺害が始まるわけですが、10年前に過去のオリジナルが殺されてますよね?そこから10年間はキラー分身は何をしていた?

エンドロールにも答えがあるようですが、スマホだからかよく判別出来なかったのが、小屋でウクレレを持ってちょっと老けてるのも分身ですよね?また、ヒッチハイクしたのも分身?

ということは、一見11年前に戻ってハッピーエンドのようで、実際はまた分裂していて世界は矛盾いっぱい?
博士が死に際に、そんな事しても無駄って言っていましたが、もう矛盾は収束しないのでしょうか。
キラー分身も、また会おう
と言っていましたから、彼らはもう、ずっとタイムリープを繰り返しているのかもしれません。

例えばいつの日か、歪みで元カノもタイムリープして、10年後の世界では老婆になって現在進行形の主人公と暮らしているという答え?

はい、レビューもパラレルになりましたが、伏線を拾いきれてないのか…
というよりあの世界では拾えない😂
もう一度観る必要があるし、観たいと思うので高評価です。
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