ハル

2046 4Kレストア版のハルのネタバレレビュー・内容・結末

2046 4Kレストア版(2004年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

小説の主人公はキムタクで、彼のモデルはキムタク演じる日本人で、でも後半はキムタクがトニーレオンで...みたいな。人物と時系列と虚実が入り混じって。年号覚えるの苦手なので結構頭使いました楽しかった。


花様年華でトニーレオンの笑みが脳裏に張りついていたので、ちょっともうなんというか...ずるいよね。最初から「女遊びを覚えた」彼だったらもうちょっと距離置いて見てたはず。でも前作ですっかり好きになっちゃってるから...なすすべなしです

ただ花様年華の詳細は割と忘れてたので、見逃した伏線もありそう。そもそも2046号室だったっけ?住んでたの。カンボジアでも穴に向かって叫んでたよなあ、とかとか。

SFというのでちょっと身構えていたけど、これは僕の話で身の回りの人を書いただけみたいなモノローグが入るので随分わかりやすかった。24-25帯?の説明も有り難かったです。

重厚な音楽やオペラ、喧しい笑い声や話し声が続いた後に、ふっと音が止んでただ映し出される、そんなシーンが心地よかった。見れば見るほど...と癖になる。2本続けて観たかったな。浸りたい世界。

結局主人公がアンドロイドを置いて出ていったということは、トニーレオンも2046から出られたんでしょうか?というかサンタになったトニーレオンは結局大家の長女好きだったの?彼らに自分を投影してただけ?そこら辺が小娘にはわかりませんでした...結局振られた眉毛姉さんがかなりの時間かけて描かれているところも。関係性を読み解けるようになりたいです。


終わってからもあのシーンの意味はなんだったのかなとか、あの場面で彼彼女はどう思っていたのかなとか、ぐるぐる考えてしまう...余韻のある映画とても好き


・めっちゃ覗くやん
・暴動のとことか、やっぱ時事を織り込んでいるんだなと。1968という年号やシンガポール、カンボジアに関する考察もネットで幾つか目にしましたが、深読みすぎるとは言えないのかもしれない。
・初めて目黒シネマ行ったのですが地下の感じ、階段のポスター、待合スペースの照明が雰囲気を作ってくれていてとても良かった。
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