Melko

クラークスのMelkoのレビュー・感想・評価

クラークス(1994年製作の映画)
3.8
”Oh, hey Caitlin, break his heart again this time, and I'll kill ya. Nothing personal.(あ、そうそうケイトリン。またダンテを泣かせたらぶっ飛ばすから。よろしく)”

”The point is, I'm not the type of person who will disrupt things just so I can shit comfortably.(俺はクソするために環境を変えたりできないんだよ)”

「お前がいなきゃこの店崩壊するとでも思ってんのか?」

「今日は休みだったのに!!!」

なんだよ〜、ダンテもランダルも嫌い!何だこいつら!イライラする!!!客も!元カノも!みんなムカつく!みんな帰れ!消えろ!あぁあぁあ
って頭に血が昇りそうになって、1時間経ってマジで一時停止した。。
深呼吸して再スタート、、そしたらさ…
ラスト20分ぐらいが怒涛の展開だし最後5分はなんか当たり前のことなんだけど今の自分に刺さる熱いメッセージをランダルからもらえて、ああなんか青春と思って、エンディングの曲がすごい良くて、、いまこれ書きながらエンディング曲をリピートすること4回目…笑 カッコええ〜この曲〜

優柔不断、頼み事を断れない小心者、悩み多きダンテ
対して
自分に正直に生きる自由人、人をバカにした態度を取るランダル

序盤は、とにかく要らないことしかしないランダルの一挙手一投足、あまりに稚拙で他者を思いやらない発言がとにかく鼻につき、嫌悪感が半端ない。こんな奴の近くに絶対いたくない…。だけど、見進めていくと、マトモでおとなしい、自分のことを店員として頼りにしてくる人間には牙を向かないことが分かってくる(ビデオ借りにきた親子とか)
ランダルは、一本筋の通った、実はマトモで男気のある奴。多分ホントはランダルみたいな友達は大事にしたほうがいいし、人生で滅多に出会えないハズ

そんな、物語が進むにつれ、好感度が最低→良に上がるランダルに反して、中盤から終盤にかけて、今カノがいる身にも関わらず元カノへの異常な執着を見せ、ワンチャンを狙い、何事も人のせいにして泣き言ばかりのダンテの好感度が急降下する対比が面白い。
文句や泣き言だけは一丁前、でも意思を持って行動しない。行動したものの後悔ばかり。謝らなくて良いところでつい謝っちゃう。体裁を大事にするあまり、間違ったことをしたわけではない(葬儀の時とか)友達のことを守れない。

日本人だと、ダンテみたいな人間が多いんだろうなぁ。私もきっとそう。
だから、ラスト付近でランダルにガツンと喝を入れられた気分。そこからのカッコ良いエンディングでスカッとした!後味は良い
所々でかかるBGMも漏れなく全てかっこいい。サントラを探そう

とはいえ!!とはいえ、ストーリーの8割ぐらいは見てて不快なので何度もは見たくないかも〜。勘弁して下さい
全トラブル嫌な感じだったけど、とりわけやはり「トイレ貸して卑猥ジジイ」は勘弁
「自分のこと魔性の女と勘違いしてる系ケイトリン」もご冗談を、だったし、「パンプアップマウント取り男」もキモかったなぁ。筋トレが何や!言うてられるのも今のうちや
いくらでもこの類の人たちの悪口が言えてしまう笑

モノクロな画面は味わいあったかも。カラーならホントに見るのやめてたかも。。

どいつもこいつも喋りまくってウザイことこの上ない、ジムジャー(風味)な作品
Melko

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