にしくん

トリとロキタのにしくんのレビュー・感想・評価

トリとロキタ(2022年製作の映画)
3.5
ダルデンヌ兄弟が見つめる社会の深淵。都合の良いように使われ、そして捨てられるその姿は、現代社会が抱える大きな闇を、生々しく残酷なまでに映し出す。徹底的に演出を排除して、主人公2人も演技初心者を使うことで、よりリアリティが増す。
トリとロキタの何気ないやり取りは、本当の姉弟のようで、その強い絆があるからこそ、余りにも救われない展開はかなりインパクトが強い。
90分で終わるので観やすいのもプラス。
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