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ウエスト・サイド物語のiheugoのネタバレレビュー・内容・結末

ウエスト・サイド物語(1961年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

白人の不良集団と移民不良集団との縄張り争い。
当事者が白人であっても、環境に恵まれず不良になるしかなかったと嘆く。
警察(大人)からは親が親だからなとバカにされる。
大人の中で唯一味方に見えたドクに対しても、親父もお前も、すぐ俺の若い頃はなと言うが、俺たちの気持ちがお前に分かるわけないと反抗する。
誰のせいでこうなったんだと、原因がドク達大人にあるような言い回し。
一方ドクは、自分達は否応なく戦争で青春を奪われて辛かったのに、なぜ今の若者達は自分から戦争をしたがるのかと嘆く。
白人と移民との若者同士の抗争、世代間ギャップがテーマ。
反戦映画。

トニーがマリアの職場に訪ねるシーン、部屋の窓の格子が十字架になって教会を表現していた。
新作のスピルバーグの作品を見る前に見て、自分ならどういう風にリメイクをするのか予想した。
ドクを中心に新しい物語を描いて欲しいと思った。ギャング同士の共通点であるドクの店、ドクという存在が争いを止める存在になれる気がした。トニーはドクにスペイン語で話しかけている。なぜ、ドクはどちらにも溶け込めたのか。そこにヒントがあると思う。
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