りょう

マッド・ハイジのりょうのレビュー・感想・評価

マッド・ハイジ(2022年製作の映画)
3.0
 ウルトラB級のグロい作品だろうとは予想しましたが、日本では「アルプスの少女ハイジ」のアニメのイメージが定着しているので、それがどんなふうに破壊されているのか興味があって観ました。
 独裁者の大統領がナチスのような軍隊と独自に開発したチーズ兵器を駆使して世界征服を企んでいます。その独裁者たちにハイジが復讐するというありがちな物語ですが、舞台がスイスなのにセリフが英語、ハイジが修得する格闘術は妙に和風、なぜかクララが東洋人(しかもクレジットがカタカナ表記)など、多国籍な雰囲気が飽きさせません。やっていることはコントになるスレスレのバカバカしいことばかりですが…。
 フィンランドの「SISU 不死身の男」の少女版を期待しましたが、とてもあのレベルではありませんでした。冒頭に説明がありますが、クラファンで制作費を調達したインディ映画だったようです。
 エンディングでサイドカーにガトリング銃を搭載したBMWが登場して、残党を襲撃するシーンがありますが、この映像が妙にカッコよかったです。「ハイジ&クララ」という続編を予感させるものでしたが、それが実現するのなら、どこかのスタジオで出資してほしいと思わせるラストシーンでした。
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