手のaのネタバレレビュー・内容・結末

おじさんと触れ合い、好かれるような立ち振る舞いをすることで、お父さんに愛される方法を無意識的に探していたのかな。

おじさんはさわ子でなくても若い子であればなんでも良いし、さわ子もそんなおじさんたちを冷やかな目で見ている。それぞれにとって、都合の良い相手であり、そこにそれ以上の感情は無い。

ただ、森くんとは体裁上はそんな関係でありながらも、徐々に、さわ子は特別な感情を抱きはじめる。
森くんには愛されなかったけれど、それもあってなのか、徐々に近くの人に愛されたいという思いが見えはじめる。

きっとそれは、諦めていたというか、感情を捨てることで楽にしていたお父さんとの関係とも当てはまるもので、お父さんの通院を通して2人に少しの変化が生まれはじめる。

正直お父さんの気持ちが変化した理由がうまく読み取れなかったので、わかる人に教えて頂きたいです...。
お父さんも不器用な人だから、さわ子のように本心を見せない冷やかなタイプとのコミュニケーションがうまく出来ないのかなとは思っていて、森くんとの触れ合いを通して、お父さんに旅行を誘うくらいに相手を知ろうと踏み込んだことが良かった？とは思うものの、わからず...。

あと、タイトルである"手"はうまく解釈出来てないので、色んな人の感想を見たい...。