ひすい

カラオケ行こ!のひすいのネタバレレビュー・内容・結末

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)
2.1

このレビューはネタバレを含みます

結論から言うと、いち原作ファンとしてはかなり残念で好きになれない作品だった。

原作でグッと来た展開の流れ、そこから溢れる感情と台詞がすでにあの素晴らしいかたちで存在していたのに、展開を一部削り、オリジナルの展開を付け足したことで、1番心動かされるはずのシーン、聡実くんが狂児に感情をぶつけるシーンにおける意味合いが全く異なるものとなっており、非常に悲しかった。
なぜ聡実くんの合唱に対する誠実さや、部長としての責任感、個人的な不安と情けなさからくる苦悩をなかったことにして、人間関係を茶化されたことに怒るだけのプロットにしてしまったのか。
疑問に思ったシーンは山ほどあるが、ここでは一番ショックだった上記の1シーンにとどめておく。

あまりに悲しくて芦原妃名子さんのことを思い出した。評判が良く期待していたという部分ももちろんあったが、漫画原作の邦画はしばらく観られないと思った。
俳優のみなさんは素晴らしかったです。
ひすい

ひすい