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あぶない刑事リターンズのタキのレビュー・感想・評価

あぶない刑事リターンズ(1996年製作の映画)
3.1
映画版はすでにこれで4作目だそうで、近藤課長は定年だわ鈴江さんはいないわ新人は入ってるわ瞳ちゃんがキャラ変してるわで時の流れを感じる。瞳ちゃんの席に座ってるのがよく見ると島崎和歌子だった。あぶデカファミリーとは知らなんだ。捜査課の面々、特にパパさん役の山西さんがあぶデカのためだけに俳優復帰してくれているそうで、変わらぬメンバーでホッとする。
ストーリーはカルト集団ブレーメンのカタストロフィ(大陸間弾道ミサイルをロシアから輸入し金崎原発に撃ち込み世界転覆を図る)をユージとタカが阻止するというもので内容も浅く語るべきところはほとんどないが、昔のショーンコネリーあたりの007を意識しているのは間違いないと思う(猫おじさんはたぶんブロフェルド)伊原剛志のスケスケフンドシスタイルは笑ってはいけないブレーメンに認定。浅野温子がチェロを弾くという「101回目のプロポーズ」ファンにはありがたーいシーンがあるが(ただし格好は謎の花魁姿)その数秒後に侵入犯をチェロでどつきまわしてた。楽器破壊には個人的に胸を痛めてしまう方なのでパロディとしての発想は面白いけれど…という感じ。そういえば101回目も浅野温子の役名が薫だった。あぶデカのおふざけかと思ってたら逆。101回目は90年代始め。あぶデカは80年代の終わり頃なのだ。
007同様、あぶデカセオリーと度を越した悪ふざけを楽しめる人向けの作品。
ラストクレジットにTo the memory of 中条静夫の文字。近藤課長役の中条静夫さんは1994年に68歳で亡くなられたそうで、あまりに残念。合掌。

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