KUJIRA

FALL/フォールのKUJIRAのネタバレレビュー・内容・結末

FALL/フォール(2022年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

ワンシチュエーション物は割と好き。

冒頭のクライミングのシーンからクレイジー。
何で崖を登ろうとするのか理解不能。危ないに決まっている。
だが、どんな種類の気持ちなのかは段々と分かる様になって来ているらしい。

私の興味は、神社 寺 城 動物。
動物以外の3つは、場所によっては山登りと変わらない。
登った先の物が見たい。だからキツいけど頑張る。
その内、荒れた道や急な登り坂そのものにワクワクする気持ちが芽生え始めた。
奇岩も好き。
だから、ちょっとだけ分かる。
いつの間に、と戸惑う自分もいる。

ただ前提条件がある。身の危険が無い事。
これ大切。

中途半端に興味出て来たからなのだろう、余計に怖さを感じる。


高い所に取り残されるパターンから「FROZEN」を連想。
あれは、落ちたら死ぬかもしれない高さ。
かつ撮影シーン毎に降りられるのが容易に想像可能。
所々グリーンバック臭い所もある。

この作品のタチの悪さは圧倒的なリアルさ。いやリアル。
どう見ても、バカ高い塔に女性2人。
周りもグルっと映す事多数。
あの塔に実際に登っているとしか思えない。
シーン毎に降りられる気がしない。
基本的に安全装具使って無いから、落ちたら終わり。落ちて助かる余地が無い。

実際にあの場にいるかの様な感覚。
足がすくむ。
尻込みする。
動悸息切れ。

こんなに「頼むから早く終わってくれ」と思った事は無いかも。尿意も無いのに。

ただ立ってるだけで、バランス崩したら危ない。
ただ座っているだけで、寝落ちしたら危ない。
そう思うから、ずっとハラハラ。

トラブルの配分も再考の余地ありかも。
いきなりハシゴ全部落下は絶望にも程がある。
3メートルぐらいの欠損で僅かに希望を残しつつ、後でハシゴ全落下で良い様な気もする。

高所恐怖症になりそうな状況を緩和する方法を見出した。

おっぱいだ。


メインの女性2人が、無意味に胸を強調していると思っていたが違った。
これは、ハンバーグを食べた後のハッカ飴だったのだ。

何回か胸に現実逃避する事で最後まで鑑賞出来た。

そうか、ホラーやアクションで女性のタンクトップが多い理由はこれか。
ただのファンサービスだと思っていた。

主役の娘は、旦那が滑落して1年荒れてる。
まともに働ける状態にも見えないが、どうやって生活していたのだろう。
それを誘いに来る親友が旦那と不倫してたのは脚本の都合。
タメにタメていたから安っぽい演出にはなっていなかった。

急に お父さんごめんなさい となる心の動きが唐突に感じた。
そこまでの信頼があるなら、1年間も遠ざけるだろうか。

親友が死んだのは残念だった。

コンドルの入れ方が雑。

メールを父親に送れた事で助かりました。
と言うオチなのだが、あの状況からどうやって助けるのか。大変そうだ。


道徳教育に良いかもしれない。
立ち入り禁止区域に入ってはいけません。
危ない所へ行ってはいけません。
車を盗んではいけません。
生でコンドルを食べてはいけません。
電気泥棒は犯罪です。
KUJIRA

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