HAYATO

ウーマン・キング 無敵の女戦士たちのHAYATOのレビュー・感想・評価

4.0
2024年98本目
実在した伝説の女戦士部隊の戦いを描く歴史アクション
戦闘技術と血気迫る闘志により、アフリカのダホメ王国を守った無敵の女戦士部隊。部隊を率いる将軍・ナニスカは、奴隷貿易による民族間抗争で敵対するオヨ王国との戦いに備え、新兵を集めて訓練を開始。その中には、戦士に憧れる少女・ナウィの姿があった。
『プリズナーズ』などで知られる女優・マリア・ベロによる原案のもと、『セイフ ヘイヴン』のダナ・スティーヴンスが脚本を執筆し、『オールド・ガード』のジーナ・プリンス=バイスウッドが監督を担当。
「演劇の三冠」達成者の大女優・ヴィオラ・デイヴィスがカリスマ性溢れる将軍・ナニスカを熱演。共演に、『キャプテン・マーベル』のラッシャーナ・リンチ、『スターウォーズ』シークエル・トリロジーのジョン・ボイエガ、『THE BATMAN-ザ・バットマン-』のジェイミー・ローソンなど。
アフリカに実在したダホメ王国の女性からなる戦士部隊「アゴジェ」を題材にした物語であり、アゴジェはあの『ブラックパンサー』に登場するワカンダ国王直属の親衛隊「ドーラ・ミラージュ」のモデルになったことで知られる。
それを容易く納得させられちゃうくらい見るからに「強い」アゴジェの面々のビジュアル。中でもヴィオラ・デイヴィス演じるナニスカの殺気だった覇気は圧倒的。
奴隷貿易の歴史を扱った物語でもある本作は、一概に奴隷貿易に加担していたダホメ王国を責められない複雑な構造が存在したことを示唆している。ナニスカは奴隷貿易に対して一貫して反対の姿勢を示していたけど、西欧諸国のみならず、ダホメ王国側にとっても奴隷貿易は貴重な財源になっていたところがなんとも歯痒い。
戦士の連帯や少女・ナウィの成長、伝統の踊り、迫力ある戦闘など、見応えのある場面が多くて面白かった!
推奨年齢が18+になっている割にはそこまで過激な描写はなかったかな。
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