藍色

MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらないの藍色のネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

繰り返しに思える日常でも、人を大事に、周りを大事に、そして自分の心を大事にしないと後悔ばかりの人生になってしまう、って話だと受け取った。

タイムリープものだから仕方ないけど、最初のタイムリープに気づいて試行錯誤して、のところは同じ出来事が続くのでちょいダレてしまった。

「上申制です!」って、下っ端から上へと順に説得が必要なのは縦社会ジャパンてかんじで面白い。

しかも、その上申制の枠から外れた事務員さんが、部長の本当の心残りを知ってるキーマンて展開が上手い。事務員さんて、特に、会社で欠かせない仕事しててもそれはルーティンの事務処理だからそのありがたみが忘れられて、透明にされがちな立場だと思うので。

タイムリープを繰り返すことで、見えてなかった同僚の人柄がわかってくる。

部長の心残りが、漫画家になるという昔の夢を追えなかったことで、完成させられなかった漫画を完成させて未来に進むって展開もなんかいいな。

部長が完成させた漫画は、何度もループしながらミュージシャンになる夢を追った男が、最後は自殺を止めた女の子と結婚してその人生で満足してループを終える展開になる。っていうのは、漫画家にならなかった人生を選んだ部長だからこそかけたストーリーだと思う。

部長は漫画家になりはしないけど、「これからも漫画、描くよ」って言ってるのがいい終わりだなあ
藍色

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