ほに

美と殺戮のすべてのほにのレビュー・感想・評価

美と殺戮のすべて(2022年製作の映画)
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恋愛のエピソードや買春のエピソードはいらないというレビュー、ミソジニーすぎてげんなりする〜☺️女が自分の性を自由に扱うのが許せないんでしょう。

ナンはパレスチナでの虐殺に声を上げたアーティストの中でおそらく一番有名だと思う。他のアーティストと連帯し、ART Forumにオープンレターを掲載したのが記憶に新しい。

姉の死、自身のセクシュアリティ、オピオイド中毒当事者であること。声を聞かれず無視され続ける者たちのために、声を上げること。
写真という声を手にしても、実際に声も上げる。遅効的なアートと、即効的なアクションを同時に行う。
死なないでいい人が死ななくて済むように、それは姉への想いと重なって見える。姉の苦しみ、聞かれなかった声をナンは聞こうとし続けているのかもしれない。

エイズで身近な人間が亡くなる。性と自身の身体、そして病と身体は切り離せず、ただそこにあり続ける。あり続けたはずが、病によって断絶される。でも恐ろしいのは社会の方だ。同性愛者を全員排除したがった。

「父と母は親になるのに向いていなかった。育てる覚悟のないまま家族を作ろうとした」というナンの言葉に泣いてしまった。うちもきっとそうだから。
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