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スクロールのdarumaのレビュー・感想・評価

スクロール(2023年製作の映画)
3.8
うーん…何かが惜しい!演者はめちゃめちゃいいのに…純文学にしたいのに、なんかどこかでずれちゃった感じ?出だしの勿体無さと、いかにもエモ系のPVっぽい軽さが損してる。

原作の橋爪駿輝さんが、私の大好きなドラマ「平成物語」の企画・プロデュースをされていた方なんですが、てっきり彼が監督かと思い込んで観ていたら、違った…(またか!)「ペンション・恋は桃色」の清水康彦さんだった(でもこれも橋爪さんが関わってるんだけど)。だから金子ノブアキさんか…橋爪さんが監督なのは「モアザンワーズ」でした。

ちなみに脚本に「サンクチュアリ聖域」の金沢知樹さんが居てびっくり!
(ほんと、相性があまりよくないらしい…ギャグ線だけなら受け付けるんだけど)

「すべてを『社会」のせいにするのは簡単だけど、
そういう事ではないよね?」
…というくだりは、唯一、めちゃめちゃよかったと思う。
なんならそれが一番言いたかった事なのではないだろうか。

タイトルの「スクロール」の意味…
落ちる って意味かと思ったけど(縦スクロール)、違うかな?
(説明は横っぽかったけど。あまり頭に入ってこなかった)
結果だけを求めて、ほかを流している みたいな事かな…?

観ながら、なんとなく「明け方の若者たち」を思い出してしまった。
あれも松本花奈監督で「平成物語」絡みなんだよね…
なんかイマイチあれも好きじゃなかった。。
北村匠海くんはこれ系とあまり相性良くないんじゃないかと思う…
年一でやるのはやめたほうがいい。
ちなみに本作はなんとなくJTのCM感があった。

総じて、私、やっぱり「平成物語」が好きだったのは加藤拓也脚本だったからなのか…と、妙に納得してしまった。
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