福田村事件のメモのネタバレレビュー・内容・結末

福田村にその時いる人たちがほぼ全員関わってしまうとても凄惨な事件。
中盤、地震が起き、都市では朝鮮人が日本人への恨みをここぞと晴らしているという噂が回ってしまい、村に立ち寄った行商の家族のような集団は最後半分以上殺されてしまう。
村の同調圧力というか、狂気の空気にやられて。

とても怖く人間の愚かさを浴びた。
まだ朝鮮人かどうかとかも分からない、というか、朝鮮人かどうかなのか、みたいなことを思うのは客席側にいる自分たちであって、その場での狂気を全員で共有したであろうその撮影現場はどんな雰囲気だったのか。気になる。

日本人だと分かってだってどうしたらよかったのか、となっている水道橋博士がとても良かった。
狂気からの抜け方、脚本もとても良かったんだと思う。

全員が同じ方向を向いているように見えたとても怖くて完成度の高い映画だと思う。