このレビューはネタバレを含みます
最後の一言に全て持ってかれた印象。いなくならないから。この映画の文脈も含めても、普通に日常としても、とても力強い言葉だった。
「地球に留学しているみたい」というように、世の中的な大きな流れとは違う自分の一部。そのせいで自分がどこにいても、いてはいけないように感じてしまう。
自分のそんな一部を共有できる存在の発見がテーマでもあると思う。
たまたま最近考えていたようなことに近いような話で、個人的に考えさせられてしまった。われわれはモノゴトを認識するときに、自分の様々な所属のフィルターを通して認識していると思う。自分の生まれ持ったフィルターが社会的に受け入れないものだとしたら、それは宇宙人のような感覚になってもおかしくないなと。また、本当の意味での多様性が認められたとして、世の中的な大きな流れがなくなることの影響とはどのようなことがあるのだろうと考えた。
感想が全然まとまってないけれど、正直誰も幸せじゃない終わりだと感じたこの作品には、問いのメッセージを感じた。