Guna

偶然と想像のGunaのネタバレレビュー・内容・結末

偶然と想像(2021年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

全体を通して題名通り、出来事の背景にある不思議な「魔法」のような偶然がストーリーに話題性を加えている。
実は人生なんて偶然だらけの重なりでしかない。(こんな陳腐な言葉になっていいのだろうか)出来事に対した時にどれだけ考えてしまうか、これは映画だからより装飾があるかもしれないが、我々の直面する出来事も偶然の産物。それをどう解釈するか。社会のもつ妥当性や一般論という軸に対して、いかに自分(や一出来事)がずれているか、相関を持たないでいられるか。この解釈を人はストーリーと呼ぶのかも知らない。

第一話の偶然の世界の狭さによる出来事、第二話の世界が狭い中で盲目的になった時に、偶然の救世主による世界の開け、しかしお互いバッド。第三話の偶然の救世主というか共感者、そして2人の救済。流れがあるようにも感じてしまった。これはこじつけだ。

特に第二話がよかった。言語化すること、解釈の不一致は救済にもなり得るということ。
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