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西部戦線異状なしのNのレビュー・感想・評価

西部戦線異状なし(2022年製作の映画)
4.2
大学時代は、戦争・歴史映画をたくさん見ていた。だけど大人になればなるほど、見ると暗い気持ちになるような映画は見るのに勇気が要るようになった。

最近イスラエルとガザ地区についてニュースで見ていたら「もっと歴史を知りたい」と改めて思うようになって挑戦してみた。


つらいし苦しいけど、見てよかったと思う。




以下、印象的だった場面について⚠️











・映像美。とくに手紙のシーンの木漏れ日が本当に綺麗だった。戦場でも5年という長い期間の中で、あんな光景が見れたことはあったんだろうか。
・戦場での音楽、怖くてとても良かった。
・軍服がリサイクルなのは本当なのかな。
・パウルを演じた俳優さん良かった。顔付きがどんどん変わっていく。カットも好きだった。
・第一次世界大戦は最新の武器(戦車、火炎放射器、毒ガス、航空機など)を使ったことで死者が増えた。戦場シーンがとてもリアルだった。
・遺体の描写がすごいリアルで、怖い系耐性ある私でもかなりしんどかった。
・ポスターの女性にキスしたり、関係をもった女性のスカーフに夢中だったり、まだ幼さの残る青年たちの一面が見られて、総力戦の怖さを思い知った。
・殺してしまったフランス兵を止血するシーンがキツすぎてつらすぎて、涙が止まらなかった。
・将軍サイドがパンの焼き具合を気にしたり、犬に人間の食べ物を与えたり、靴についた泥をはらっているのが戦場とよく比較されてた。
・この二時間半を見た上で『西部戦線異状なし』というタイトルの威力が凄まじい。


こんなことがあった20年後にまたドイツの侵攻から戦争が始まったなんて、本当に信じられないし過ちばかりで悲しくなる。
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