このレビューはネタバレを含みます
巨匠スティーヴン・スピルバーグ監督の自伝的映画『フェイブルマンズ』をFilmarks試写会で鑑賞。
映画監督になるきっかけとなった原体験や家族との思い出を描いた作品。人生は楽しい事もあれば、なかなか思い通りにいかず、辛いことや悲しいこともある。いや、もしかしたら辛いことや悲しいことの方が多いのかもしれない。しかし、すべての出来事には必ず意味がある。劇中の"Everything happens for a reason."というセリフがとても印象的で胸に刺さった。
ラストシーンも秀逸で、「ポスターの中の地平線はどこか？」というやり取りに、監督の映画を撮る所以と人生観そのものが如実に表れているのではないかと思った。視点を変えてみる事で、つまらない人生をとても楽しい人生に変えられるのかもしれない。
映画の中で流れる沢山のピアノ曲もとても素晴らしく、作品に繊細さと上品さを与えている。エンドロールで流れたピアノ曲も美しく、映画の素晴らしい余韻とともに、いつまでも心に残った。
Filmarksさん、素晴らしい映画を観る機会をくださいまして、本当にありがとうございました！
P.S. 自分的アカデミー作品賞は、間違いなく『フェイブルマンズ』です！
