シーザーが主役であった新三部作が大好きなので鑑賞を心待にしていましたが、結果としては猿の惑星として安定の面白さではあるけれど創世記のインパクトや面白さには届かなかったなというのが正直な感想です。
ただ、猿と人類は共存できるのか、それとも猿か人間がまた支配するのかといった猿と人間それぞれの思惑が入り交じる物語は今後盛り上がりそうですし、今回はあくまで下地だと思うので、続編が楽しみだなと期待感はあるので、個人的には好評価でした。
また、シーザーの教えを曲解するプロキシマスや過去の歴史を学び偉大なリーダーになりそうなノア、人間が支配する地球を取り戻そうとするノヴァ等、人物描写が魅力的でリアルで考えさせられるドラマ部分も健在で、長い上映時間でも飽きさせない構成も流石だなと思いました。
ロシアとウクライナであったり現実でも争いが絶えずなくならないですか、そんな現実を投影したようなメッセージ性も感じさせる作品で、見応えもあり、回を追う毎に進化し、もはやCGと本物の区別がつかないレベルの映像美も楽しめて視覚的にも物語的にも両方で満足できますし、新たなシリーズとして好印象な映画でした。
