リブートされたシーザーを取り巻くシリーズも完結されたが、新たな形での新作。
但し、チャールトン・ヘストンが主演したオリジナル1作目を彷彿させる舞台設定であり、鷹匠を生業としている村の若き猿ノアを主人公に据えたものとなっている。本作では、更に猿たちの顔の表情が豊かである事が驚くほど進歩したという印象。
『猿の惑星』シリーズの良い所は、その当時の世相を表した設定している所。本作もそこは同様で、シーザーの偉業を都合良く切り取り、独裁の言い訳にしている所。そして過去の書物で、その独裁の道を極めようと変な方向に知恵を付けようとしていて恐ろしくなったものだ。
一方で、予告編の登場してる知性を持った女性が現れる事で、ストーリーはシリーズになかった方向に向かう事になるが….。
その顛末が知恵を持ち、当時の技術も使いこなす人物が登場するのは、どうにも納得が出来ず。良く言えば謎を残して終わる本作は思いっきり中途半端で、最後のカタルシスを感じる事も出来ずに疑問符で終わる。
ストーリー展開としては、落ちを上手く次作に昇華出来ずに終わった様な感覚だ。
