東朴幕院さんの映画レビュー・感想・評価

東朴幕院

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ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

3.7

前作で地中世界の存在が明らかになり、それと絡めてゴジラとの壮大な喧嘩を描いていた訳だけど、本作はその延長線の展開となっている。
地中世界でファミリーを探すべく世界を探検するが見つからずに孤独を感じるコ
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隣人X 疑惑の彼女(2023年製作の映画)

3.4

宇宙からの難民Xが人間に紛れ込んでいるという話が流布され疑心暗鬼になる人々を描いている。
Xと疑われる人物に上野樹里が好演している。目立った記事が書けずに燻っている中堅記者の笹に林遣都が演じているが、
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マンティコア 怪物(2022年製作の映画)

4.0

なかなか緊張感のある作品だった。
VRゴーグルを駆使してゲーム中に登場するモンスターのグラフィックを製作している主人公が、同じアパートの火事を鎮火しその部屋の鍵っ子を救助する所から始まる本作。

主人
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インフィニティ・プール(2023年製作の映画)

3.5

ブランドン・クローネンバーグ監督作は何だかんだで全て鑑賞。
兎に角、親父に習ってクセ強な監督だ。

夫婦でリゾートで寛ぎにやってきた作家ジェームズ・フォスターはデビュー作以降書けずにいた。そこでリゾー
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.7

韓国ソウルで、小学生でその時も両思いだったノラとヘソン。
ノラ家族のカナダ移住で別れ別れに、12年後、夢を叶える為にニューヨークに引っ越したノラはふとFacebookでヘソンを検索して発見する。
そこ
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オーメン:ザ・ファースト(2024年製作の映画)

3.2

『オーメン』の前日譚としてこの時代に映画化。とても感慨深い気分になったよ。
そして主人公のマーガレットを演じたネル・タイガー・フリーの修道女見習いとして質素なメイクと表情、佇まいは結構様になっていたと
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続・夕陽のガンマン/地獄の決斗 4K復元版(1966年製作の映画)

5.0

初見は午後ロー的な1時間半枠なので、ストーリーの全体像は全く網羅出来ていなかった筈もラストの三つ巴の決闘シーンに痺れてしまった本作。
遂に劇場での鑑賞となりもう感動・感激しかないね。

イーストウッド
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エクソシスト3(1990年製作の映画)

3.7

公開当時に東劇で鑑賞したのを思い出した。
1作目『エクソシスト』の正統派続編として、原作者であるウィリアム・ピーター・ブラッティが自ら書き上げて本作を監督した。よほどブアマンの『エクソシスト2』が気に
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.5

IMAXレーザーで鑑賞。
オスカー発表前に鑑賞出来なかったのは至極残念であったが、配給したビターズ・エンドには感謝だ。映画という文化・娯楽でどれだけ反省の念を描かなければならないなんてナンセンスであり
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変な家(2024年製作の映画)

3.3

本作の出自を考えて期待値を低めに見て本作を鑑賞。思ったより面白く鑑賞出来た。観客層が普段の鑑賞作品とは全く異なり、若い層が大部分でそれも相まってざわざわしながらの鑑賞が良い方向に転んだ格好となった。>>続きを読む

007/リビング・デイライツ(1987年製作の映画)

3.2

遂に…何故か踏み入れてなかったティモシー・ダルトンによる007ボンドを鑑賞。
ロジャー・ムーアから一気に若返りして、ダルトンの佇まいは悪くないと思ったね。
一方で作風がジョン・グレン監督の続投という事
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夕陽のガンマン 4K復元版(1965年製作の映画)

4.2

ドル三部作の二作目に位置付けられる本佐、黒澤明の『用心棒』をモチーフにした『荒野の用心棒』に対して、オリジナル脚本という事もあるのか尺も長くなっていて若干助長的にも感じるか。

一方で、クリント・イー
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荒野の用心棒 4K復元版(1964年製作の映画)

4.4

早速、劇場で鑑賞。
本作はもしかしたら午後ローの様な1時間半の放映枠でのTV放送しか見ていない様な気がする。その為か。かなり新鮮な気分で鑑賞出来た。
イタリアの巨匠セルジオ・レオーネが黒澤明の『用心棒
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.5

公開して少し遅れを取ったがIMAXで漸く鑑賞出来た。
大満足、腹一杯な作品であった。IMAXによる鑑賞で没入感も凄かった。
リンチ版、ドゥニ・ヴィルヌーヴによる前作も鑑賞済み。
砂漠の民フレーメンと決
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ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

4.1

話題になっている作品という事で、なんとか時間をやりくりして鑑賞。
中々、終盤の訴求力と事の決着を描き切るまで引っ張りが過ぎた感はあったものの非常に楽しめた作品。
まぁポスタービジュアルでも分かる通り岡
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12日の殺人(2022年製作の映画)

3.5

『悪なき殺人』のドミニク・モル監督作品は初めての鑑賞。
若い女性がアルコールを掛けられ火を点けられて殺されるという事件が発生。それを追う捜査陣の奮闘を描く警察もの寄りのミステリー。
前半はまるでデヴィ
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ゴーストバスターズ(1984年製作の映画)

3.2

劇場公開時に鑑賞して以来の再見と記憶。
本作は、ニューヨークで夜な夜な現れる幽霊を捕獲して退治する業者が巻き起こすコメディという一発ネタを映画化したのだなと改めて思ったね。
特に当時サタデーナイトライ
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DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

3.9

筆者の好きな俳優の一人であるケイレブ・ランドリー・ジョーンズが主演という事で早速劇場で鑑賞。『二トラム/NITRAM』以来となる本作品。幼少期の酷い虐待から脊髄を損傷し車椅子の生活を強いられ多くの犬た>>続きを読む

終わらない週末(2023年製作の映画)

4.0

終始不穏な雰囲気を漂わせて描かれている本作、結構、筆者の好物なジャンル。そしてNetflix
のオリジナル配信作品という事で過去の作風が類似したシャマランの『ハプニング』等と比較してもかなり面白く楽し
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瞳をとじて(2023年製作の映画)

4.1

初ビクトル・エリセ監督作品。という事で『ミツバチのささやき』は鑑賞していない状態とある意味大胆な条件となってしまった。

22年前に映画の撮影中に主演俳優フリオが失踪した事で作品の完成も頓挫した映画監
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ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

3.9

期待と不安が混ざった感情で鑑賞。マシュー・ヴォーン監督は『キックアス』『キングスマン』とお馬鹿で楽しい作品でフォローしてきたし、好きな俳優ロバート・ヴォーンの血の繋がらない息子という事で何かと気になる>>続きを読む

マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

3.7

評判が芳しくない本作であったが『リアリティ』でFBIの調査を受ける情報局の職員を好演していたシドニー・スゥイニーが出世街道を登っていく様が見られるかと思い鑑賞。

序盤は、予告編で露出の多いシーンがあ
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八つ墓村(1996年製作の映画)

3.8

1970年代の角川による市川崑監督作品シリーズや松竹での野村芳太郎監督版同作と比較される対象が多く難儀だったろうと想像出来る。
鑑賞したが、良い所と受け入れられない所が散見されるものであったね。
猟奇
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仄暗い水の底から(2001年製作の映画)

2.7

鈴木光司氏の原作の映画化。海外からも評価を得ているという事で再見してみた。
鈴木光司氏の『リング』は原作を読んだ時はもう夢中になった。そしてその映画化で主人公を男性新聞記者から女性に変更した事も成功要
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.0

サスペンスとして非常に面白く楽しんで鑑賞できた。夫の山小屋3階のバルコニーからの転落死は、自殺なのか殺人なのか….。次第に判明していく夫婦間の軋轢。これを視覚障害を抱えた息子が目の当たりにしていく様を>>続きを読む

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.1

アリ・アスターの作家性を知った今、存分に楽しめた作品だ。
冒頭のユダヤ人が母親に実家へ帰るとこで気乗りしない雰囲気から始まり、この主人公ボーは、更に気弱な性格と来ている。住んでいる世界も思いっきりデフ
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チャイルド・プレイ(1988年製作の映画)

3.7

リメイク作を先に見てしまったが、漸くオリジナルを鑑賞。
リメイクよりも本作の方が面白いね。前半の人形が喋ったり動いたりと主張しても誰も信じないという、周囲からするとパラノイアを疑われてしまう状況。これ
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ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ(2023年製作の映画)

3.6

ホラービデオゲームが原作であるけれどプレイした事はないけれどもメカトロニクスな人形たちもキャッチーな出たちや2次元的なキャラで好感を持って鑑賞。
また主人公のマイクを演じるジョシュ・ハッチャートが幼少
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残された者-北の極地-(2018年製作の映画)

3.4

マッツ・ミケルセンを主演に据えて北極圏の広大な大地に不時着したセスナパイロットの生還に向けたサバイバルを描く作品。
冒頭の状況説明としての導入がすっと入ってくる見事さ。魚釣りや遭難信号を発する装置の定
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ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

5.0

日本初公開時には、渋谷と池袋で夜9時からの上映のみで、鑑賞出来ず。その後、日本のメディアではピーター・バラカン氏の『ポッパーズMTV』で紹介したのを機に個人的には見たくて仕方ない状態だったのをレーザー>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.0

好きな監督であるヨルゴス・ランティモスこ新作という事で早速鑑賞。
本作は珍しく冒頭からヴィヴィットな極彩色でコントラストが効いている絵作りという所から始まる。そしてエマ・ストーンの賞を獲ってやろうとい
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みなに幸あれ(2023年製作の映画)

3.7

中々、面白かった。
所謂、『ウィッカーマン』『ミッドサマー』などの村ホラーの系譜になる訳だけど、切り口が幸せは不幸な人の犠牲で成り立っているという考え方が一風変わっていて印象的だ。古川琴音演じる主人公
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犬人間(2022年製作の映画)

3.6

海外版の予告編であの犬人間の姿を見て早く見たいと思っていた。当然ながら初日に鑑賞。
犬人間は、作品の上映開始から直ぐに登場する。ワンワンと吠える姿は愛らしく劇場でも笑い声が出るというシュールな状況。
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サウンド・オブ・サイレンス(2023年製作の映画)

3.2

イタリアンホラーという事で、今までのイタリアンの系譜と比べてどうかなと思ったが、そういうカテゴリでは無かった。
夜の9時半を過ぎると音に反応する幽霊の物語。幽霊が登場する条件が分かるまでも恐怖感は結構
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VESPER/ヴェスパー(2022年製作の映画)

3.6

主演のラフィエラ・チャップマンが若い時のウィノナ・ライダーに似ていたかな。
欧州資本のバイオ&ディストピアSF作品であり、植物の遺伝子操作に失敗した人類は、居住エリアや資源不足に陥り、富豪のみが居住す
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窓辺にて(2022年製作の映画)

3.8

何かタイトルが何を意味しているか分からないし、印象に残らないものだから、そこで損をしている様に思うのがこの作品。
今泉力哉監督の脚本も担当している。オリジナルな所が昨今とても貴重だと思う。
そして本作
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