ThePassenger

それでも私は生きていくのThePassengerのレビュー・感想・評価

それでも私は生きていく(2022年製作の映画)
3.5
フィクションめいたエピソードを挿入せずに私たちが普段の生活で実際に経験しそうな話を等身大の登場人物たちが自然体で演じていく撮り方はミア・ハンセン=ラヴらしさに溢れている

身体の不自由な父親をタクシーから降ろそうと手間取っている最中に後続車からけたたましくクラクションを鳴らされて思わず毒づいたり、介護施設で職員に父親の排泄の補助を頼んだら辛辣な言葉を浴びせられて複雑な気持ちになったりなど、何気ないヒトコマに共感出来る部分が多く、いつの間にか私もサンドラ目線で映画を観ていた

本作のテーマは、同監督の「未来よこんにちは」にも通じており、両者は姉妹関係にあると言っていいかもしれない。四季の移ろいと共に変わるレア・セドゥのカジュアルな着こなしが素敵だった (2024-10)
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