噂通りの内容。戦後の焼け野原となった東京、そして復興する銀座の風景とそれを破壊するゴジラ、さらに水中を縦横無尽に泳ぎまくり暴れ回るゴジラ…細密なCGで非常に説得力のあるビジュアルを生み出しており、とても見応えがあった。
ただ一方で、主人公の神木隆之介や浜辺美波らのキャラクターの感情に一貫性がなく、終始、微妙な違和感を覚えながらの物語世界に没入できない鑑賞体験となった。
また、お馴染みのくどい説明セリフや後半の決起集会のシーンをはじめとした日本の安いテレビドラマのような展開はもはや滑稽ですらあった。
ただ、そんな欠点も“味”になっており、トータル的にはとても楽しむことができた。
これからも有名な監督によるゴジラ祭りを続けてほしい。