クリーム

怪物のクリームのレビュー・感想・評価

怪物(2023年製作の映画)
3.0
マズいなあ。皆さんの様に受け止められなかったです💦
でも敢えて、レビューします。忖度はしないと決めてるので…。
本作お好きな方は、偏屈な私の戯言なので、どうかスルーして下さい。


確かに3人の視点から描かれ、謎が解かれて行く展開は、良く出来てたと思うし、ラストもそれぞれに委ねるのは、嫌いじゃないけど、あんな校長や学校の態度や姿勢は、あり得ないって思ったら、映画的だなって、思ってシラケました。まあ、映画だけど、矛盾だらけでついて行けませんでした。

息子を愛するシングルマザーの早織、生徒思いだが今時の新任教師·保利、そして悩める子供達、湊と依里。早織は、息子が苛めに合っていると思った。保利は、湊に問題があると思った。湊は自分の気持ちや立場を1人悩んでいた。依里は、父の虐待に耐えていた。それぞれ食い違う主張と共に真相を解明していく。




ネタバレ ↓
(ネタバレを含むネガティブな感想となっています。スルーして下さい。)


「怪物誰だ?」
「校長と学校側の体制」まずは、そう思わせられる。
ただ謝ってさっさと終わらせる学校の体制。事情も聞かず、一方的に湊が悪いと決めつけ、皆の前で謝罪させた保利先生。そして、死にたいと思い始めた湊少年。こうした、ネガティブな部分を先に観せて、実は良い所がありますと修正して行くのだが、無理があってシラケた。

保利先生は、新任で未熟であって、湊を一方的に叱りつけたが、後に自分で誤解だと気付き、彼を救おうとします。これは、理解出来ます。
しかし、学校側や校長が、他の生徒や教師から話を聞かない事なんてあるのか?ちゃんと聞いていたら、誰が苛められていたのか?苛めていたのか?女の子達は、話たと思います。そしたら映画的に面白くなくなる。
明らかにわざと映画的にスレ違わせて、謎解きにした様に思えてならない。
湊と依里が、嘘をつく事に対しては、LGBTQを理由に言え無かった事にした。LGBTQ入れとけば、食い付きが良いし…。
湊は母とコミュニケーションは取れていたのに死にたいと思っている息子の異変に気付かないかな?
嵐の中、廃バスが危険な事をあの地区で暮す5年生なら解らないかな?死にたかったのかあ。なら納得。
終盤で湊と校長が話すシーンがあるけど、あれが出来る校長が何故、あんなに頑なにひたすら謝る方法を取ったのか?矛盾だ。矛盾だらけ、やっぱり、映画的としか思えなかったです。
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