Asino

怪物のAsinoのネタバレレビュー・内容・結末

怪物(2023年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

やっと見ました。
視点が変わると見えるものが違っていくという話と知っていたけど、それぞれあと一歩説明が下手すぎないか?と胃をキリキリさせながら見た。疲れた。
明確に悪いことをしている人物(子供も含め)が最初から最後まで問題にされない(気づいてる人はいるはずなのに透明化されてる)怖さ。無責任な偏見や思い込みや、噂の罪の重さ。
娘ちゃんと一緒に見たので結末についてすぐに話せてよかった。教室にいたいつもラノベ読んでた女の子がちょっと娘ちゃんに見えた、って言ったら爆笑された。
トロンボーンのシーンでわー!って言いました。ここに繋がるのか、と。

見る順番が「クロース」が先になったので、頭の中でどうしても比較してしまう部分があった。クロースは主題が1つに絞られている(思春期一歩手前くらいの子のセクシャリティ自認の芽生えとか、それに対する恐れ、そして周囲の反応の、自覚の有り無し含めた攻撃性とか)ので分かりやすいけど、その分その描き方はあまりいいとは思えなかった。
怪物は、いくつもの要素が組み合わされて描かれいるから分かりにくくはあったけど明らかに同じ話をしていて、映画の構成としてはずっとよかったと思う。宣伝方法に問題があったのは確か。
そういう態度がこういう悲劇を生むんじゃないの?的な。(いや悲劇と言っちゃっていいのかあれだけど)
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