原作ファンが大勢いる小説やマンガの実写化は、期待値が高いだけに難しい。ましてや本作は原作コミックスの累計部数が約5000万部という超人気作だけに、いやが上にもハードルは高くなる。
本作は高めに設定されていたそのハードルをしっかりと超えてくれた映画ではないだろうか。
成功の決め手は、何と言っても主人公の冴羽獠を演じた鈴木亮平の振り切った演技に尽きるだろう。女性に目がなく下心丸出しだが、一旦仕事モードに突入すると別人のように変身する。
パンツ一丁（しまいにはそれも消えたが😅）で明るく歌い踊ったかと思えば、正確無比な銃の腕前と冷静沈着な頭脳そして並外れた身体能力で敵を倒す。そんなギャップを生身の人間で演じられる役者は限られている。
顔の造作は決して似ているとは言えないが、首から下は完璧！
声まで寄せて得意の身体作りもモッコリ…じゃなくてシッカリと仕上げてきた😊
今作がヒットすれば、間違いなく続編も作られるだろう。何せ登場人物も含めて元ネタには事欠かないのだから。
〈余談ですが〉
鈴木亮平は、今ハリウッドに最も近い男性俳優ではないだろうか？
飛び抜けた二枚目ではないが、演技力・語学力・アクション・知力体力・スタイルは文句なし。二枚目も三枚目も演じられ役作りにも定評がある。
幸いハリウッドでのアジア人枠は拡大されている。韓国・中国などライバルは多いが、いつまでも渡辺謙や真田広之にばかり頼っていてはいけないと思うのだが。
