ボブおじさんさんの映画レビュー・感想・評価

ボブおじさん

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ミッション(1986年製作の映画)

4.1

監督のローランド・ジョフィと言えば1984年のデビュー作「キリング・フィールド」で強烈なインパクトを受けたことを覚えている。内乱渦巻くカンボジアを舞台に、アメリカ人記者と現地人助手の絆を力強く描いた作>>続きを読む

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.8

物語の舞台は昭和31年、戦争直後の日本。
鬼太郎の父親である目玉の親父が、テレビでお馴染みのあの姿になる前の物語。

ある閉ざされた山奥の村へ妻を探しに来た鬼太郎の父と野心家の血液銀行員〝水木〟が出会
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KCIA 南山の部長たち(2018年製作の映画)

4.1

事の良し悪しは別として、政権が硬直化している日本と違い、韓国は政治絡みの近代史を題材に映画化した傑作が多く、本作も間違いなくその中の1本に数えることができるだろう。

1979年に韓国の朴正煕大統領が
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キング・コング(1933年製作の映画)

-

世界的に有名なランドマークであり、ニューヨークの象徴的な存在として知られているエンパイア・ステート・ビルはさまざまな映画や小説に登場するが、何と言っても最も有名なのはこの映画だろう。

何せこのビルが
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バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2(1989年製作の映画)

4.4

前作に引き続きロバート・ゼメキス監督、スティーヴン・スピルバーグ製作総指揮という黄金コンビによる、SFアドベンチャーの第2弾。 

タイムマシン(デロリアン)で30年前へとさかのぼってさえない家族の運
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シティーハンター(2024年製作の映画)

4.0

原作ファンが大勢いる小説やマンガの実写化は、期待値が高いだけに難しい。ましてや本作は原作コミックスの累計部数が約5000万部という超人気作だけに、いやが上にもハードルは高くなる。

本作は高めに設定さ
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赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。(2023年製作の映画)

3.4

私ごとで恐縮ですが。本日めでたく?還暦を迎えました。幸か不幸かもう暫くは今まで通り働くので、60歳になったからといって、これと言った変化もありません。

というわけで特別な一本ではなく、どうという事の
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シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム(2011年製作の映画)

3.9

前作から引き続いての視聴なので、推理よりアクション中心、左脳より右脳で観るべき映画だとは心得ている😅

ロバート・ダウニー・Jrが名探偵であり武闘家でもあるシャーロック・ホームズをコミカルに演じる。暴
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シャーロック・ホームズ(2009年製作の映画)

3.6

まるでガイ・リッチー監督から、〝今までのシャーロック・ホームズ作品とは違うよ〟と宣言されたかのようなオープニング。スピーディーな展開と激しいアクション、そしてコミカルな台詞回し。

従来は冷静沈着な頭
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ジェニファー・ロペス 戦慄の誘惑(2015年製作の映画)

3.4

1990年代ハリウッドには〝エロチック・サスペンス〟とか〝エロチック・スリラー〟と呼ばれるジャンルが確実に存在した。

「バウンド」「誘う女」「氷の微笑」「硝子の塔」「悪魔のような女」「BODY」「ク
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チャイナ・シンドローム(1979年製作の映画)

4.0

今からちょうど38年前の1986年4月28日、ソ連・ウクライナ共和国のチェルノブイリ原子力発電所で爆発事故が発生した。100万キロワットの4号炉がメトロダウン(溶融)したが、この事故による正確な死者・>>続きを読む

億男(2018年製作の映画)

3.7

人は金さえあれば幸せになれるのか?

正直にお答えください。皆さんも時々やりませんか?自分が宝くじに当たった時のシミュレーションゲーム😅

お気をつけください。その時のあなたの顔、結構だらしないことに
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ファイナル・カウントダウン(1980年製作の映画)

3.5

もしも米軍の最新鋭空母がタイムスリップし、真珠湾攻撃前日のハワイ沖に到着したら……。この奇抜なワンアイデアをリアルな戦闘描写で描いた1980年公開のSF戦争映画。

監督は「新・猿の惑星」や「ドクター
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ダンケルク(2017年製作の映画)

4.0

この手の戦争スペクタルは絶対に映画館の大きなスクリーンと音響で観るべしと劇場公開時映画館のかなり前の方の席で観たことを思い出す。

劇場で観た時は、その映像の迫力と緊迫感あふれる編集に魅了され、映画化
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.8

劇作家として活躍していたとは言え韓国系カナダ人のセリーヌ・ソン監督にとって本作は長編映画デビュー作。それがいきなり今年のアカデミー賞で作品賞と脚本賞の2部門にノミネートを果たすという離業をやってのけた>>続きを読む

マイスモールランド(2022年製作の映画)

4.0

川和田恵真監督の商業映画デビュー作、彼女自身もイギリス人の父と日本人の母をもつミックスルーツだという。社会のセーフティネットからこぼれ落ちた名もなき人々にスポットを当てるテーマ選びは、どこか師匠の是枝>>続きを読む

から騒ぎ(1993年製作の映画)

3.9

本日4月23日は、世界演劇史を通じて最も有名で最も成功した劇作家ウィリアム・シェークスピアが生まれた日、そして亡くなった日でもある。

折角だからシェークスピア作品を観てみようと思い、手元にあるDVD
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ダークナイト ライジング(2012年製作の映画)

4.2

2005年の「バットマン ビギンズ」から始まったクリストファー・ノーラン監督の〝ダークナイト3部作〟の完結編。

シリーズ3作を通じてノーラン監督の〝ダークでシリアス〟な世界観をぶれる事なく貫き、見事
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バットマン ビギンズ(2005年製作の映画)

4.1

映画は監督によって全く違う作品になる。当たり前の話だが、映画のバットマンシリーズを見るとそのことがより鮮明に理解できる。

これまで何度も映画化されてきたバットマンだが、自分の中ではティム・バートン監
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ダークナイト(2008年製作の映画)

4.5

2001年公開の「チョコレート」でビリー・ボブ・ソーントンの息子役を演じ、冒頭40分足らずの出演ながらその確かな演技力で強烈な存在感を示したヒース・レジャーは、その後「ブロークバック・マウンテン」(2>>続きを読む

シークレット・ミッション(2013年製作の映画)

3.8

〝幼い頃は配給が途切れることが怖かった。訓練の時は生き残れるか、党に見捨てられないかと怖かった。だが今は……自分が変わりそうで怖い〟

北朝鮮の特殊部隊で厳しい訓練を終えたエリートスパイのリュファワン
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法廷遊戯(2023年製作の映画)

3.4

「法廷お遊戯会」に改題すべきでは😅
青春映画や恋愛映画ならまだしも法廷を舞台にしたミステリー映画で、この主演は、さすがにミスマッチ。設定は、暗いトーンの犯罪ミステリーなのに、無理やりジャニーズ事務所の
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コレクター(1997年製作の映画)

3.3

モーガン・フリーマン出演のサイコスリラーと言えば「セブン」を思い浮かべるが、脚本・演出・映像表現・キャスト・怖さ・イカれ具合など全て7掛け程度の出来栄えだった😅

捕らえた女性をすぐには殺さず、監禁し
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テスラ エジソンが恐れた天才(2020年製作の映画)

3.3

今日4月18日は〝発明の日〟だそうだ。発明と言えば白熱電球や映画を生み出したエジソンや電話を作ったベルを思い浮かべる人が多いと思う。特に児童伝記シリーズでも有名なエジソンの名を知らぬ人はいないだろう。>>続きを読む

白鯨(1956年製作の映画)

3.7

人智の及ばぬ力を持つ巨大な白鯨〝モビー・ディック〟。その悪魔の化身に片足を奪われ復讐の炎🔥を燃やすエイハブ船長(グレゴリー・ペック)。

だが、観る者はやがて気がつく。悪魔に魂を売ったのは誰なのか?〝
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フォロウィング 25周年/HDレストア版(1998年製作の映画)

4.0

1998年/イギリス映画/モノクロ/70分
製作・監督・脚本・編集・撮影:クリストファー・ノーラン

そこには天才映像作家クリストファー・ノーランの原点が、いやある意味では全てが詰まっていた。

この
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That Peter Crouch Film(2023年製作の映画)

3.8

このマニアックなドキュメンタリーに興味を持つ人は相当なサッカー好きではないだろうか。

30歳以上のサッカーファンなら元イングランド代表🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿のフォワード、ピーター・クラウチのことは覚えている
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42〜世界を変えた男〜(2013年製作の映画)

4.2

アメリカのメジャーリーグでは本日4月15日は〝ジャッキー・ロビンソンデー〟。20世紀以降に米球界のカラー・バリアを破り、人種差別の撤廃に大きく貢献したジャッキー・ロビンソンの功績を称え、両チームの選手>>続きを読む

悪魔はいつもそこに(2020年製作の映画)

3.9

信じて、祈って、愛してきた。だが、その先で目にしたのは、俗世に溺れた卑劣な牧師、異常な性癖の殺人鬼夫婦、汚職まみれの保安官。終始重苦しい空気が漂い、善人はほとんと登場しない。

信仰とは? 愛とは?
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スネーク・アイズ(1998年製作の映画)

3.5

その巧みな映像手法により、かつてはヒッチコックの後継者とも呼ばれ、1976年の「キャリー」から「殺しのドレス」「スカーフェイス」「アンタッチャブル」など数多くのヒット作を手掛け、1996年の「ミッショ>>続きを読む

ある閉ざされた雪の山荘で(2024年製作の映画)

2.9

東野圭吾作品が好きなのは、ミステリーやトリックを包み込むヒューマンドラマが上質だからなのだが、この映画はどうしたことだろう?

ミステリーとしてもヒューマンドラマとしても期待はずれ。いや、長年映画を見
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サイコ(1960年製作の映画)

4.5

〝サスペンスの神様〟として映画界に多大な影響を与えた、おそらく世界一有名な映画監督による、おそらく世界一有名なサイコスリラー😅

もしもあなたが、この映画をまだ見たことがないならば、今すぐこのレビュー
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由宇子の天秤(2020年製作の映画)

4.1

人は皆、自分の中に〝正義の天秤〟を持っている。その天秤は人によってバランスが違う。不思議なことに大抵の人は、自分の天秤のバランスは正しいのだと思い込んでいる。

だから自分の天秤と同じようなバランスの
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アイアンクロー(2023年製作の映画)

4.3

〝身代わりアスリート〟という言葉がある。親やコーチなどが、スポーツで自分自身の果たせなかった夢を子に託すことを意味する言葉だ。

子どもの可能性に大きな期待を持つことは良いのだが、その期待が大きすぎる
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警官の血(2022年製作の映画)

3.8

〝このミステリーがすごい!〟2008年版の第1位に輝いた佐々木譲の傑作警察小説を韓国映画界の実力派キャストで映画化。

原作は、親子3代に渡る壮大な年代記だが、本作は原作の第三部、孫の世代を中心に据え
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パリの調香師 しあわせの香りを探して(2019年製作の映画)

3.7

かつてはパリの香水業界の頂点に君臨したものの、思いも寄らぬ挫折を味わった女性が、善良な運転手との交流を通して人生の再起を果たしていくさまを繊細なタッチで描く人間ドラマ。

「リード・マイ・リップス」で
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