Oto

シティーハンターのOtoのレビュー・感想・評価

シティーハンター(2024年製作の映画)
2.8
これを機にアニメの1話をみたら、丁寧な描写によってシリアスとユーモアが両立していい作品だなぁと思ったんだけど、今作に関しては原作のつまみ食いをした結果として悪いところが目立ってしまった失敗リメイクに思う。トー横やUberEatsも出てきたけどどこまで脚色なんだろう…。

昭和的なヒーロー(バカでエロいけど仕事はしっかりやる)というキャラがいかにもギャグ的で、実写との相性がそもそもかなり悪いように思う。アニメなら笑い飛ばせるけど、AV勝手に捨てる同居人とかいま一番SNSで燃えるやつだし、そういうアンテナの弱さもどうなんだろう。
日本人は上手なモノマネが見られれば満足なんだろうか、世界は寄生獣やDUNEを本気で作っているというのに。「ユニオンと共に……」って「フォースと共にあらんことを」すぎるって。

ストーリーにもまるで緊張感がなくて、アジトはなぜか一瞬でわかるし、一番の敵が当て馬でしかないし、続編ありきで作って何も締まってないのに終わらせるというやついい加減やめてほしい。アクション半分でいいから、まず映画として成立させてほしい。
ヴィランにあの人使うのももういいよ、出てきた瞬間わかるし、キャスティングにもオリジナリティ出してくれ〜。華村あすかさんが可愛い以外に、何も良さを見出せなかった。

会社の先輩は冴羽リョウすぎた!って喜んでたので、Not for meだったというだけなんだろうけど、日本のコンテンツはノスタルジー消費に訴えるばかりで大丈夫なんだろうか…。
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