このレビューはネタバレを含みます
IMAX鑑賞
敢えて厳しい評価をする。
TVシリーズの前回の最後と、新編の最初だけを単純に繋げて映画として公開。
映画だけの特別編集ならまだしも、本当にTVの各話を連続で流しているだけ。
デカいネットカフェか。
オープニングもエンディングも。
何回スタッフロールが流れるのか。
さっき見たばっかのシーンが、全く同じまま後で流れる事多数。
こんな手抜きな映画は観た事無い。
冒頭で、今までの話の流れを曲に乗せるパート。オリジナルはこれだけでは。
遊郭編はTVで観たまんま。
刀鍛冶の里編は、これからTVでやるやつ。
これで金を儲けようとは言語道断。
今回ガッカリした人は、次も映画館に来てくれるだろうか。
日本映画界が縮小するだけ。
アニメに偏った日本の映画制作だが、そのアニメでファンが離れる様な事をする。
正に、自分で自分の首を絞める行為。
タチが悪いのは、割を食うのは後進だと言う事実。
将来、面白い日本映画が観られる可能性が減る子供達が不憫。
事は重大。
これは重罪。
だから、大幅減点した。
だが、面白かった。
これは原作の力、現場の力。
原作を読んでしまっているから驚きは無い。
でも、堕姫の泣きじゃくる演技に涙目になった。声優さん最高。
映画館で聴く「紅蓮華」と「残響散歌」は、また格別であった。
後は、後藤さんのコミカルさが神懸かっていた。声優さん最高。
戦闘シーンは、正直に言って遊郭編からは期待していない。これは原作の問題だが、遊郭編辺りから戦闘が単調になる。
首を切れそうor切らせないの攻防ばかり。
しかも妙に尺を伸ばして来る。
首に刀が入ってから、お互い叫ぶ叫ぶ叫ぶ。
元々力入ってるのに、そのまま力を入れ続けて切れる訳無い。結果、切れるけど。
技もどう動いているのかが分からない。
ドラゴンボール化しちゃった。
刀鍛冶編の冒頭だけやっても戦闘シーンが無いから、遊郭編の激闘から始めたんだろうけど、それだったら何で映画にしたの?
作りたい作品があるのでは無く、映画館で儲かれば良い。そんな思惑が透けて見える。
いかんいかん。
褒めるコーナーだった。
原作は、修行や日々の様子を描いたパートと任務とのバランスが悪いと感じる。
はっきり言えば、前者が少な過ぎる。
私は、割とキャラの絡みが好きなので、延々修行や食事のシーンで構わない。
声優さん達の活き活きとした掛け合いが楽しい。
正直、今回の上弦2人に全く魅力を感じない。
今までの鬼達と比べて、明らかにデザインもキャラ設定も適当。
甘露寺さんの胸強調し過ぎ問題。
早く最終決戦突入しないかな。
また映画を作りたがるだろうけど。
そう、結局観るんだよ。