あおき

岸辺露伴 ルーヴルへ行くのあおきのレビュー・感想・評価

岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)
3.8
ドラマの世界観が大好きで見に行った!
ヘブンズドアが大好きなんだけど、今回はヘブンズドアを使うシーンがあまりなかった気がする、、?ミステリー要素が強かった。からついていけない部分がちょっとあって悲しい。
長尾謙社見て思ったのは長尾謙社の骨格ってめちゃくちゃ作者の描いてる絵の雰囲気に似てない?って思った。唇がしっかりしてる感じが特に。岸辺露伴ってあんな色っぽい人に惹かれたりするんだっていう意外性だけちょっと受け入れられなかった。(物語的には不思議と惹き付けられてしまうっていう設定だったのかな?理解力不足です)
岸辺露伴はいつも何か抽象的な伝えたいことが浮かび上がってる気がするんだけど今回のは少しはてなが多く終わってしまったのが悔しい。
相変わらず音楽は大好きでした。


菊池成孔さんのティーチインを聞きに2回目見に行った!
作品が出来上がってからどんな音が合うかを考えていくらしくて、時にはここで音楽を止めてとか尺が決まってたりもするらしい。あとは岸辺露伴の青年時代に入るシーンは三味線とインドネシアのガムランっていう楽器とノイズとシンセサイザーと何かもう1つくらいの楽器を組み合わせたって言ってた。ドラマと映画館での音楽の作り方の違いはスピーカーの大きさがそもそも違うから5.1chがなんかで、映画館の方は演奏者の人の人数を4倍にしたとか言っていたような……今後サウンドトラックも出るそうなので聞いてみたい。サウンドトラックで今まで面白いとか感動したとか中々ないから岸辺露伴見たことない人はぜひ聞いてみて欲しい……
映画の方は今回副音声付きで見たんだけど、ほとんどCG使ってないって言っててびっくり。
(副音声の内容知りたくない人は読まないで下さい)イカが途中で元気無くなっちゃってダブルキャストで出演してたとか、蜘蛛は本物を使ってたり、蜘蛛が嫌いな役者さんも最後は克服して撮影を終えたらしく俳優って一旦モードに入ると何故かそういう不思議な力(克服したり)も身につくから不思議だって話とか、ヘブンズドアは優しくされる人と少し痛みを伴ってしまう人とか色々いるねとか、映画の裏話的なことを聞きながら見るのも意外と楽しかった。あと普通に映画始まる前の副音声のアナウンスのイヤホンのイントネーションがじわじわくる笑 呂律がちょっと回ってない感じもおもろい笑

いいなと思った画角は、
ななせと青年時代の岸辺露伴が絵を見てる(?)ところで2人とも背を向けてて表情が見えないところ
パリ最後の空向けの煽りで2人が話すところ
森の中で岸辺露伴の表情でななせがいることを匂わされて岸辺露伴の歩く動作でカメラワークが移動して画角内にななせが入ってくるところ
基本的に岸辺露伴の画角って目高のはあまりなくて、煽るか俯瞰か何かものを挟んでの引きが多い気がする!すごく勉強になる
あおき

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