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Of An Age(原題)のMRTのレビュー・感想・評価

Of An Age(原題)(2022年製作の映画)
3.8
誰かのレビューにも書いてあったが、”Call Me Be Your Name”のビター版。ドライブのシーンが多く、個人的に映像として好きだった。
1999年は、オーストラリアに限らず、どの国でも同性愛を大々的に打ち明けることは今より格段に難しかった時代。そんな中、好感を抱いていた男がゲイであることを知ったときの歓喜、そしてそれを隠そうとする素振り。ゲイであるだけでなく、ボスニアからの移民であり、色んなマイノリティが重複している複雑な状況、心境が繊細に描かれていた。

ただ、もう少し捻りのある、パンチのある話かと思っていたが、10年後に再会して相手は既に結婚していたというだけで、妹がオーバードーズで死んでその葬式で再会とかのシチュエーションかとも一瞬予想したが、ただのクソ男との結婚式だったし、終盤は期待を超えてこなかった。

Barbra Streisandはちょうど直前に観た『リコリス・ピザ』でも、おじさんがひたすら主人公に彼女の発音を直させていたからしっかり覚えていた。2作連続でこの人の名前を聞いた人が世界中に何人いるだろうか。
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