Kei

ザ・キラーのKeiのレビュー・感想・評価

ザ・キラー(2023年製作の映画)
3.9

フィンチャー
作品お馴染みの隙がない編集、
隙がないカット割、隙がないカメラワーク(いつもよりは緩め)、気づかないようなVFX(ゴミとかフレアとか、看板差し替えとか普通ではわからないやつ)、は同じみで、セブンのコンビというのが先行して宣伝されてますが、過度な期待は禁物。

フィンチャーも年取ったのか、いつものフィンチャーよりは癖は弱め。

そればかりか、ジョンウィック、イコライザーと近年の殺し屋ブームのなかで、どう違う感じで来るのか、予告の鈍重な印象からてっきり完璧な殺し屋、ゲームのヒットマン47を想像してましたが、、、

案外人間でした(笑)

そして引き立てるBGM。
フィンチャーのお家芸のノイズを使った音響効果。心拍数とリンクするように奏でられ、大変沈み込む低音が組み込まれているため、世界観に入っていくために『心拍数とリンクするような低音』が重要で、それを浴びるためには映画館でないときつい。

2週間後には配信されるが、
エンドロールの余韻がNetflix等の配信だと、次のおすすめ作品画面によってかき消されるため、上映時間と館数が少ないが、可能なかぎり劇場での鑑賞がおすすめ。
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